岡山県同宗連30周年記念「佐々井秀嶺師講演会」

6月17日、サンピーチOKAYAMAにて、インド仏教界最高指導者・佐々井秀嶺師(インド名:Arya Nagarjuna Syurei Sasai)の講演会を開催しました。主催は、同和問題に取り組む岡山県宗教教団連絡会議(岡山県同宗連)、共催には岡山県仏教会。約80名のご来場をいただき、盛況に終わりました。ご協力くださいました御各位には、この場をお借りして深く御礼申し上げます。

佐々井師は、1935年岡山県新見市で生まれ、ひたすらに悩み苦しみ、もがきのたうちまわりながら青年期を過ごし、東京は真言宗高尾山薬王院にて出家。強烈な個性と求道の精神をもって渡印したのが1966年。以来、インド民衆に寄り添い続け、カースト最下層・不可触民解放に捧げる人生。現在、1億を超えるといわれるインド仏教徒の自立、成長を成し遂げられて来られました。

その活動はまさに「革命」と言って差支えない偉業であろうかと思います。閉会の辞にて、前岡山県仏教会会長の漆間宣隆御上人(浄土宗浄土院ご住職)が「規格外の僧侶」と表現されましたが、それほどまでの圧倒的な存在感。そう簡単に真似できるものではありませんし、もう二度とこのような仏教者は現れないかもしれません。

 

ただ、私が少し思ったのは「この佐々井師のお話が、どれほど日本人、日本仏教徒の心に届くのだろう」ということ。

インドの大地で叫び続けてきた78歳のお声は、相当にしわ嗄れておられます。初めての人は聞きとるだけでも難しい。命を懸けて戦ってこられた証でもありますが、かすれ切ったそのお声は、インド仏教徒の「あまりにも日本の常識からはかけ離れた状態」を象徴しているかのようです。

師があまりにも遠い境地に立っておられるがために、数時間の話を聞くだけでは私たちにはわかるわけがない。初めての人は敬遠してしまうかもしれない。

なんだかそんな不安を感じました。

 

この仏縁に恵まれたことを感謝いたすとともに、皆さまにはどうか、佐々井師をもっともっと知っていただきたいと思います。

「仏教の何たるか」が、そこにあります。

岡山県同宗連30周年記念「佐々井秀嶺師講演会」」への1件のフィードバック

  1. 有り難い情報を いつも拝見しております。
    小生もf折に触れzxebookで、佐々井のことを一所懸命PRさせていただいています。

    これほど凄い人物に国民栄誉賞を出すことも出来ない日本政府も、その偉大さを理解できないままでいる国民も、どうかしているとさえ思ってしまいます。

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