9月に入り、いよいよ本堂の耐震補強や内装に工程が移りました。
内陣と外陣の接合部分でもある虹梁(こうりょう)に、負荷がバランス悪くかかっていたため、虹梁の上部に太い梁をかませました。
外陣の四方の壁については、上の写真のような内部構造でしたが、
基礎部分から天井部分まで、建物全体を揺れから守る頑丈な筋交い(すじかい)を入れるとともに、壁部分全体に木材ボードをはめることで、その耐震性をあげました。
柱と柱の最下部をつなげる地長押(じなげし)も、回廊と建具の新調に合わせて、
新しくなりました。
内陣天井は、
みごと!な折上げ格天井(おりあげごうてんじょう)に変わりました。卓越した職人技には感心するばかりです。
享保年間に建てられていた先代の本堂の木材を再利用して作られていた床下部分は、
上写真のようにやや華奢な印象でしたが、
頑丈な木材で改修されました。
作業は今後、改修した耐震壁の塗装、内陣須弥壇の改修、床の仕上げ、電気・ガス工事等々に移ります。