令和6年「大般若法会」、並びに「節分 星まつり」

正月8日、毎年恒例の「(だい)(はん)(にゃ)(ほう)()」を奉修いたしました。有縁寺院にご参集いただき『(だい)(はん)(にゃ)()()(みっ)()(きょう)』を転読する当法会は、檀信徒皆様の一年の無事安寧を祈願するため、本尊薬師(やくし)如来(にょらい)の新年最初のご縁日に毎年奉修しております。

今年は早々より能登半島での大地震や羽田空港での事故が早々に発生し、多くの方が不安を感じる年明けとなったかと思います。そういった意味でも、当山本尊薬師如来、および大般若経本尊(はん)(にゃ)(じゅう)(ろく)(ぜん)(じん)の宝前に同経を力強く読み上げ、皆様が元気よく一年を過ごせるようご祈念させていただいた次第です。

併せて法会後には、(せん)翔流(しょうりゅう)日本舞踊師範の(せん)(しょう)(ゆう)(りゅう)さんに奉納舞踊をいただき、ご参拝の皆様とともに新春を寿(ことほ)ぐ時間を持つことができました。

 なお、能登半島地震に関しましては、被災者皆様を支援するため「長泉寺ボランティア基金会」において「能登半島地震被災者救援募金」を実施しております。ご支援いただけます御方には、ぜひご協力下さい。いただいた浄財は、主にRNN人道援助宗教NGOネットワークを通じて、特定非営利活動法人AMDAの活動に寄託される予定です。下記口座までご送金いただくか、寺務所前に設置している募金箱までお届けくださいますようお願いいたします。

◆長泉寺ボランティア基金会 寄付金の受付◆

ゆうちょ銀行 総合口座 15460 30539111

郵便局以外の金融機関から振込む場合は

【店名】五四八 【店番】548 【預金種目】普通預金 【口座番号】3053911

また2月3日には、恒例の「節分 星まつり」を開催し、除災招福を祈願する「(ほし)供養(くよう)法会(ほうえ)」を奉修するとともに、()(ぜん)(だい)()(うた)(こう)西(さい)()(きゅう)(かい)様による獅子舞の奉納、併せて厄除け豆まきを行いました。当日は雨模様となりましたが、多くのご家族連れにご参拝いただき春を呼ぶ賑やかな夜となりました。

なお、お供え賜りました御餅やお菓子は、参拝者皆さまに配布させていただきましたほか、児童養護施設 社会福祉法人備作恵済会「(わか)松園(まつえん)」様(岡山市中区海吉)にご寄付させていただいております。

関係者皆様には心より御礼申し上げます。

特別祈祷酒「ながいづみ」について

当山ではこの度、コロナ禍で失った元気を多くの方に取り戻していただくことを祈念しまして、「特別祈祷酒ながいづみ」という清酒を企画し、ご縁あって嘉美心酒造株式会社様(浅口市寄島)に数量限定で製造いただきました。岡山白桃酵母を使用したフルーティーな香りに生酒特有のフレッシュな甘みと酸味が絶妙な純米酒です。ひとえに、令和6年お正月、コロナによる行動制限のない新しい一年のはじまりに、多くの方にこのお酒を酌み交わしながら、笑顔で、心豊かな時間を過ごしていただきたいと願っております。

嘉美心酒造株式会社 (kamikokoro.co.jp)

そのような祈りを込めて、本年11 月4 日の当酒初搾りの際に私が蔵へ出向いてご祈祷を行ったほか、冬至である 12 月 22 日には当山本堂に御供し、本尊薬師瑠璃光如来の御前にて皆様のご多幸を祈る法会を奉修いたしました。

 同法会を終えてようやく皆様にお届けすることができる運びとなったわけですが、令和6年1月8日奉修予定の「大般若法会」のご祈祷札をお申込みのお方には、今回に限り特別に当酒を贈呈させていただきます。

 また、当山の目の前に位置する酒ショップ山本様のほか、岡山天満屋様、倉敷天満屋様等にて購入することもできますので、どうか多くの御方にお求めいただければ幸いです。 一本(4合瓶)1,760円(税込)

~当酒のコンセプトと込められた願い~

「人が人に会うことができない」という3 年間におよぶコロナ禍によって、多くの人々が活動を自粛し、子どもや孫に会えないなどの寂しい想いをしてきました。しかし、ようやくこの長いトンネルのような時間をくぐり抜け、令和 6 年は久しぶりに行動制限のないお正月を迎えます。どうか多くのご家庭で、ご家族、ご親族らとともに新年の夜明け、並びに「コロナ禍の夜明け」を祝い、当酒を酌み交わしながら大切な人に会うことの喜びや食卓を囲む幸せを一層に感じてもらいたいと願っております。またそれは、社会が再び元気を取り戻していく上で、とても大切な時間となるはずです。

補 足 ~ 清酒と仏教について ~

お酒といえば仏教ではタブーであるようなイメージがあるかと思いますが、清酒の歴史を見ていくと実は仏教とともにあるということをご存じでしょうか。奈良にある菩提山正歴寺は「清酒発祥の地」として知られ、室町時代に近代醸造法の基礎となる酒造技術を確立し、現在の清酒造りの原点ともなっている寺院です。正歴寺に限らず、様々な寺院で造られた清酒は「僧坊酒」と呼ばれ、当時それらは大変な人気を誇り、例えば大阪河内長野にある天野山金剛寺で造られた天野酒は大名たちが愛飲したと伝わっています。また、聖天などの天部の仏には清酒を供えることが定められているなど、現代の仏教儀礼においてもお酒はタブーというわけではありません。それらは千年以上におよぶ神仏習合の時代に培われた文化であり、我が国ならでは奥深く多様な歴史そのものでもありましょう。

清酒発祥の地 | 菩提山真言宗 大本山 正暦寺 (shoryakuji.jp)

なお、そのような日本酒の歴史については、12月18日に日本酒ライターの市田真紀さんにお越しいただき、「寺子屋文化講座vol.43」として詳しくお話しいただいた次第です。

 最後に、本尊薬師如来の瑠璃光浄土、およびコロナからの夜明けをイメージした当酒のラベルデザインについてですが、株式会社cifaka(北区石関町)の有松歩美さん(檀徒)に作成を依頼をし、私や総代様方とも何度も何度も検討を重ねて完成に至ったものとなっています。

cifaka Inc.

特別祈祷酒「ながいづみ」 概要

  純米吟醸生原酒 岡山白桃酵母使用 アルコール分16.5度

  製造者 嘉美心酒造㈱ 岡山県浅口市寄島町7500-2

  原材料 米(国産)、米こうじ(国産米)

  精米歩合58%  内容量720㎖  価格1,760円(税込)

10月に開講した「寺子屋文化講座」

去る10月は、寺子屋文化講座を2座、開講しました。

ひとつは、本来8月に予定していて延期となっていた「岡山の河川」について。講師には国交省岡山河川事務所・流域治水課長の松井さんにお越しいただき、主に旭川、百間川における洪水対策の歴史、また平成30年7月に発生した西日本豪雨以降、大きな課題となっていた高梁川と小田川の合流地点付け替え工事、さらには近年の気候変動を踏まえた我々一般にも取り組める流域治水対策について詳しくお話をいただきました。

もうひとつは、方谷研究会会長で岡山県史編纂委員会専門委員を勤められた朝森要先生を講師にお招きし、岡山に生まれ奈良・平安初期に大活躍した和気清麻呂について、その後の歴史に大きな影響を与えた「宇佐八幡宮神託事件」を中心に詳しくお話をいただきました。

いずれの会にも多くのご参加をいただき、盛会となりました。ありがとうございました。

次回は12月18日(月)、講師に日本酒ライターの市田真紀さんをお招きし開講します。お楽しみに。

本堂鏧子奉納

戦後の困窮から復興を目指していた昭和30年代、数年間にわたって当山で過ごしたことがある某氏がこの度、当山本堂で用いるための鏧子を奉納下さいました。ついては10月16日、氏のご家族、ご親族にもご参集いただき、本堂にて奉納の儀を奉修。新たな素晴らしい鐘の音が堂内に響く中、本尊薬師如来にご法楽を捧げました。

法会後、ご高齢のご本人に代わって娘様がご挨拶をされたのですが、「母はもう年老いたわけですが、長泉寺で過ごしていた若いときのことを今でもよく語るのです。きっと人生で一番楽しかったと言って良いぐらい素晴らしい思い出がたくさんあるのだと思います。その母の想いをなんとか長泉寺にも役立つ形で残せないかとずっと思っていたので、今日は本当にうれしい。」と涙ながらにおっしゃっていました。当山としましては、今後末永く、大切に使わせていただく所存です。ご本人をはじめ、ご家族、関係者の皆様には、心より御礼申し上げる次第です。

なお、同鏧子は富山県の高岡製、三尺三段上りという特注で、その響きはまさに絶品です。皆様にもぜひお聞きいただければと思っております。

杖心会「青森 函館 津軽海峡の旅」

長泉寺杖心会は10月8日から10日の三日間、「青森 函館 津軽海峡の旅」と題しまして青龍寺様(青森市)、恐山菩提寺様(むつ市)を参拝しました。

全仏山青龍寺様は、昭和22年に高野山青森別院として織田隆弘師が創建された寺院で、座像としては日本一の大きさを誇る大日如来像「昭和大仏」(昭和59年開眼)を祀られていることで有名です。開山織田隆弘師はさらに、平成4年に金堂、平成8年に日本で四番目の高さを誇る五重塔を建立され、見事壮観なる伽藍が配されております。それらすべて、密教興隆、世界平和といった同師の大願に対して、全国にいらっしゃる檀信徒方々がお力を寄せて建立されたものであり、その偉業にはひたすらに感嘆するほかありません。この度、有難いことに同山の副住職であられる織田隆全師とご縁をいただく機会がございまして、杖心会としてお参りをさせていただいた次第です。

昭和大仏 青龍寺(青森市) (showa-daibutu.com)

杖心会一行は、青龍寺様に到着後まずは金堂でご法楽をあげさせていただきまして、そこで同山現住であられる織田隆玄師にご挨拶を賜りました。その後、副住職様よりご丁寧なるご説明をいただきながら、五重塔、および昭和大仏を内拝させていただきました。お忙しい中ご対応いただきました青龍寺様には心より感謝申し上げる次第です。

そしてこの日は、青龍寺様を後にしてバスで下北半島を北上し、津軽海峡が目の前に広がる下風呂温泉に宿泊。夜には青森の海の幸をいただきながら、参加者皆さまと懇親を深める楽しい時間を過ごしました。

翌日は、朝一番で恐山菩提寺様を参拝。個人的に以前より同山院代(住職)の南直哉師に一度お会いしたいと考えておりまして、事前に連絡も取り、万全を期しておうかがいした次第です。到着後、すぐに堂内へご案内いただき、大祭期間中だったことから本堂ではなく薬師堂にて待機。まもなく南師が御入堂され、私とご挨拶を交わした後、我ら一行に向けてお説法を一時間にもわたって賜りました。内容についてはここでは記せませんが、笑い、感動、学び、すべてが存分に含まれる大変素晴らしいものでした。ありがとうございました。

南直哉師のことをもっと知りたいという御方には、同師のブログを一度ご覧ください ⇒ 恐山あれこれ日記 (goo.ne.jp)

ご法話後、南師と記念写真を撮り、法話の御礼を申し上げまして、一行は境内を参拝。本堂前でご法楽をあげ、イタコさんの順番待ちに並ぶ長蛇の列を横目に見ながら、地獄谷から極楽浜というお決まりのコースを巡りました。

恐山菩提寺様の参拝の後は、本州の最北端であり鮪で有名な大間へ。一行は、お昼ごはんに感動的とも言える鮪丼を頂戴した後、函館へ渡るため大函丸に乗船。津軽海峡といえば石川さゆりさんが歌われた名曲『津軽海峡冬景色』が思い起こされるわけですが、この日は幸いにして阿久悠さんが書かれた歌詞に出てくるような海鳴り、強風は全然なく、まるで瀬戸内海の如くおだやかで、船酔いする方もゼロ。皆さん元気に函館へ到着することができたのでした。

函館ではその日、ホテルチェックインの後、1時間半ほどの自由時間を持ち、参加者皆さんには金森赤レンガ倉庫などを見学していただき、夜は函館駅前のお店で懇親会。北海道のご馳走を美味しくいただきました。さらにその後、タクシーで函館山に移動し、「日本三大夜景」の一つに数えられる函館の夜景を楽しみました。有難いことに天候に恵まれ、遠方までくっきりと見渡すことができました。

最終日は、函館朝市の自由散策、並びに五稜郭の観光をし、二泊三日とは思えぬ充実感を感じながら函館空港から帰路につきました。

ご参加いただきました皆様には心より御礼申し上げますとともに、定員のためご参加いただくことが叶いませんでした方々には大変申し訳ありませんでした。

引き続きどうか杖心会をよろしくお願いいたします。

おせがき行

 8月19日、昨年秋に新本堂を落慶なされた神峯山大門寺様(大阪府茨木市)へ出向き、同寺本堂濡れ縁に於いて回向塔婆の加持を含む「略施餓鬼法会」を奉修しました(参加31名)。併せて本堂内では本尊如意輪観音菩薩にご法楽を捧げ、添野大真同寺ご住職よりお寺のご紹介を含むご法話をいただきました。
 施餓鬼供養法会とは、飢えに苦しむ餓鬼に供養を施し、萬霊並びに檀信徒先祖代々精霊に回向を捧げるための法会です。当山では毎年、各地へ出向いて実施しております。
 昼食を取った後は万博記念公園へ移動し、「太陽の塔」、並びに「国立民俗学博物館」を見学。大変暑い一日ではありましたが、参加者皆さまのご協力のおかげもあり楽しい時間を過ごすことができました。
 ありがとうございました。

檀信徒合同盂蘭盆供養法会

毎年恒例の「檀信徒合同盂蘭盆総供養法会」を8月15日午前9時より玉佛堂にて奉修しました。
法会は、法話をさせていただいた後、山内僧衆により声明および理趣経を奉唱。ご参拝いただいた各家過去精霊に回向を捧げました。
台風接近のため天候が不安定でしたが、ご参拝いただいた皆様にはありがとうございました。
なお、当日正午より開催を予定しました「平和の鐘を鳴らそう!」(主催:岡山ユネスコ協会)は、悪天候のため山内僧侶で鐘を撞き祈るのみとし、集会は中止させていただきました。

令和5年 白須賀観音 夏まつり

7月6日、当山に祀られる池田(いけだ)(つな)(まさ)公所縁「(しら)須賀(すが)観音(かんのん)」に供養を捧げる「白須賀観音夏まつり」を奉修しました。天候にも恵まれ、実に1,000名にのぼる大勢の方にご参拝いただきました。

宝永(ほうえい)4(1707)年、池田綱政公は参勤交代の帰り道、遠州白須賀(現在の静岡県湖西(こさい)市)の宿で休んでいたところ、当地の観音菩薩が夢枕に立ち「今から大災難あらん。ただちに逃げるなり」とお告げになられたと。公は慌てて避難されましたが、そこへ大地震((ほう)(えい)地震)が発生。観音様のお告げによって一命を救われ綱政公は、岡山に戻ると(こう)楽園慈(らくえんじ)眼堂(げんどう)で観菩像を祀られました。それが、白須賀観音です。ところがその後、度重なる旭川の氾濫によって後楽園慈限堂では安置できなくなり、三野の法界院(ほうかいいん)を経て、現在当山観音堂で祀られています。

災厄を除く功徳が高く、天災に備える意識を高めてくれることから、当山では毎年7月に当祭を開催しております。

本年は、11店舗の屋台が出店し、ステージには長泉寺合唱団Naga(ナーガ)、歌のお兄さん あおにぃ、マジシャン(ひろ)(はた)(ゆう)()、うらじゃ連 四季しき)松原(まつばら)(とおる)の五組が出演、大変盛況でした。豪華賞品が当たるお楽しみ抽選会も大いに盛り上がり、笑い声の絶えない賑やかなお祭りとなりました。

当祭開催にあたりましては、各種ご協力、ご協賛いただきました企業様のほか、多くの檀信徒の皆様より協賛金を頂戴しております(いづみ第343号にご芳名掲載)。心より厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

【協力企業・団体】 ㈱池田動物園 NPO法人 音楽の砦 南方中道長泉寺町内会 あいさか歯科医院 サンヨー薬局 南方店 ㈱南方ホールディングス 医療法人 南方クリニック

【お楽しみ抽選会 景品提供】㈱GROP ㈱中原三法堂 浜店 ㈱肉のクマザワ 本店 割烹かどや 備前味噌醤油株式会社

弘法大師ご誕生1250年 青葉まつり

 皆様にもご承知いただいているかと存じますが、本年は真言宗宗祖弘法大師様のご誕生1250年でございます。誕生月であるこの6月には、総本山善通寺様をはじめ各山にて記念法会が行われてまいりましたが、当方岡山におきましてもその記念行事を奉修させていただきました。

 先ず宗祖誕生を慶祝する法会「青葉まつり」の前段として、6月11日に東京大学名誉教授の養老孟司先生をお招きし記念講演会を開催。養老先生は、私個人的にも多くの著書を拝読させていただいており、長年にわたって尊敬申し上げる御方でして、そのお話のすべてに仏教が通底していることから、この度の記念事業にぜひ岡山でご講演を賜りたいとご無理をお願いしておりました。

 満席の会場で、ここに晴れて実現したことを心から嬉しく思っています。ご来場いただきました皆様にはありがとうございました。

 そして6月15日、瓶井山安住院の本堂を道場に「青葉まつり」を奉修。宗祖誕生1250年ということで、ぜひ多くの方にお大師様とのご縁を深く感じていただきたいとの想いから、今年は「受戒会」という特別な形での法会を行いました。一座だけでは足りないだろうということで、午前と午後の二座に分けて行い、それぞれ満席のご参拝をいただきました。ありがとうございました。

 これらの主催は「岡山市弘法大師降誕会」によるものでして、旧岡山市内の真言宗寺院(現在15ヶ寺)が結衆して運営しております(事務局当山)。実に大正8年よりこの「青葉まつり」を継続しているのですが、そもそもこの「青葉まつり」という名称自体も岡山市弘法大師降誕会に始まるものでして、その歴史に恥じぬよう力を込めて今回の事業を実施させていただいた次第でございます。

 多くの方に様々な形でご支援を賜りましたこと、ここに深く感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。来年よりもぜひ多くの方にご参拝いただきたく、その旨併せてなにとぞよろしくお願い申し上げます。

佐々井秀嶺師 御来山

インド仏教界最高指導者と呼ばれる佐々井秀嶺師(87歳 ※写真中央)が6月10日、当山へご参拝されました。

佐々井師は、岡山県新見市出身。長じて東京の高尾山薬王院にて得度、ご出家された後、タイ国へ仏教留学。昭和42年(1967)にインドへと渡られますが、ある日の夜に大乗仏教の祖である龍樹菩薩より「汝速やかに南天竜宮城へ行け」という夢告を受けます。以降、その「南天竜宮城」の場所であると言われるインド中央部ナグプール市を拠点に、インド初代法務大臣で仏教徒であったB.R.アンベードカル氏の遺教を継承して、インド民衆のために半世紀にわたって身を捧げられてきました。特にヒンドゥーカーストによって触れることも見ることも汚らわしいと差別される人々を仏教へと改宗し、カーストから解放させようとする師の活動は、現在1憶とも2憶とも言われる仏教徒を新たに誕生させており、まさに偉業と言うべきところです。

佐々井師は、長年にわたって師への支援を行ってきた当山とのご縁から、44年ぶりに帰国を果たされた平成21年(2009)長泉寺開山500周年記念大法会をきっかけに来日時には必ずお立ちより下さるようになっておりましたが、コロナの影響で今回は4年ぶりの来日、併せて当山ヘのご参拝となりました。

当日は、ナグプール市で石刻された「必生不動明王」の御尊前で護摩供養法会を行った後、佐々井師の支援者や相談者らが日本全国から訪れ、それぞれが本堂にて師にご面会をされました。師はお一人お一人のお話に耳を傾け、特にはともに涙を流しながら、我々人間の進むべき道を説かれました。

佐々井師に対する支援活動は、平成26年(2014)に発足した南天会が中心となって行っております。皆様にもぜひご関心をいただければ幸いです。

南天会トップページ – 南天会|佐々井秀嶺上人の活動を支援するネットワーク (nantenkai.org)