令和7年 万灯万華供養 本尊大祭

5月5日より三日三晩、本尊厨子を開帳し、檀越精霊に回向を捧げる「万灯(まんとう)(まん)()供養(くよう) 本尊大祭」を奉修。事前にお申込みをいただいた各家精霊の戒名を書した灯篭を堂内にかかげ、同じくお位牌を本尊の傍に安置し、併せて卒塔婆供養も行いました。

当法会は、お大師さまが天長九年(八三二)の八月、()(おん)(父母・衆生・国王・三宝)に報徳するために高野山上にて修された「万灯万華会」に倣うもので、法会期間中、ひたすらに『般若(はんにゃ)()(しゅ)(きょう)』の功徳を弥増し、本尊の倍増法楽、檀越精霊の菩提を祈らせていただいた次第です。私は全九座にわたって「理趣三昧供養法」を修し、僧衆は般若理趣経を唱えました。

結願の5月8日は、真言宗岡山市内結衆の各御寺院様にご参集いただき、「(ちゅう)(きょく)理趣三昧法会」を奉修。併せて今年は、倉敷市西岡にある真言宗御室派(ぎょう)(がん)(いん)御住職・林(こう)(ゆう)僧正より「花のこころ」と題したご法話を賜りました。

ご参拝、ご協力いただきましたすべての皆様に深く感謝を申し上げます。有り難うございました。

令和7年度「万灯万華供養 本尊大祭」

5月5日、本尊薬師如来の厨子を開扉し、三日三晩をかけて檀信徒精霊に回向を捧げる「万灯万華供養 本尊大祭」が開白しました。

5月8日の結願まで、全九座の理趣三昧法会を奉修いたします。

本堂には、檀越精霊の戒名が書かれた灯篭を掲げ、今は亡き精霊も、生きとし生けるものも、これから生まれてくるものも、三世すべてが光輝き、大日遍照たるよう至心に祈念申し上げる次第です。

どなた様にも、結願の5月8日にはどうぞお繰り合わせお参り下さいませ。

【万灯万華供養 本尊大祭 結願】

5月8日(木) 於:長泉寺本堂

10:00 写経

13:00 ご挨拶/ご詠歌奉納

14:00 中曲理趣三昧法会 真言宗岡山結集寺院

15:30 法話 「花のこころ」 

能化:林康悠師(倉敷市 真言宗御室派行願院住職)

16:00 お接待

令和7年春季「樂陽廟春秋祭」

境内の牡丹の花咲く4月21日、永代供養塔「樂陽廟」に祀られる檀徒各家精霊に回向を捧げる法会「春秋祭」を奉修しました。

気候もよく、ご参拝いただいた約30名の縁者皆様とともに、道場である玉佛堂にてご法楽を捧げ、さらには「光明真言」を唱えながら樂陽廟内を練り供養させていただきました。

また、法会後にはお大師様の教えについての法話をさせていただき、お接待では毎月21日恒例のうどんと、今回はお善哉が振る舞われました。

関係者皆様には心より御礼申し上げます。

仁和寺 高野山 参拝の旅

長泉寺杖心会は4月12日~13日、「仁和寺・高野山 参拝の旅」を開催しました。

満席(27名)のご参加をいただいた今回の巡礼は、長泉寺の本山・真言宗御室派総本山仁和寺と、弘法大師空海様がご入定される聖地・高野山奥之院を参拝するもので、当会の原点に立ち返る旅でもありました。

初日、先ず訪れた京都・仁和寺は、「御室桜」が満開を迎え、華の香るあたたかい春風に包まれながら、まるで極楽にでもいるかのような(参加者談)、本当に素晴らしい参拝となりました。普通は入ることができない国宝の金堂へも内拝させていただき、さらには当山ともご縁のある橋本高諄教学部長様よりご挨拶とご法話を賜りました。ありがとうございました。

その後、和歌山県橋本市へ移動し、ビジネスホテルに宿泊。夕食懇親会ではクイズゲームで大いに盛り上がり、楽しい時間を過ごすことができました。

翌日の高野山はあいにくの雨模様となりましたが、それもまた聖地ならではの凛とした空気を引き立てており、とても良いお参りとなりました。参拝者皆様には、しとしとと小雨が降る中、お大師様が今もなお静かに祈り続けられているというその息吹を深く感じていただけたことと思います。

ご参加いただきました皆様にはありがとうございました。

引き続き、長泉寺杖心会をよろしくお願いします。

寺子屋文化講座 開講50回記念講演

「長泉寺 寺子屋文化講座」の開講50回を迎えた3月25日、岡山出身の民俗学者・神崎宣武先生を講師にお招きし、記念講座を開催しました。

先生の著書を多く拝読している私としても大変嬉しいご縁をいただいたわけですが、定員60名が満席となる盛況ぶりで、多くの方にとってもあの神崎先生から直接お話を聴けるという貴重な機会になったかと存じます。まさに開講50回に相応しく、地道に開催を続けてきて良かったなぁと・・・(まだ50回ながら 苦笑・・・)、しみじみと感じた次第です。

先生は、ご多用の中でも事前に講演内容についての打ち合わせの機会を設けて下さり、当講座の趣旨や私の関心などを踏まえた上で「霊山と神仏」というテーマを設定され、富士山から備前の熊山におよぶ神仏習合の宗教文化についてご講演下さいました。

とても深い内容でしたがわかりやすくお話し下さり、ご来場のすべての皆さまに喜んでいただけたものと存じます。

「長泉寺 寺子屋文化講座」は引き続き、岡山に暮らす我々がもっと地元を知り、心豊かに日々を過ごしていけるような歴史、文化講座を開講してまいります。

皆様には、どうかこれからも当講座をお引き立ていただけますと幸いです。

涅槃会

2月15日、当山玉佛堂において、釈尊のご遺徳を讃嘆する「涅槃会」を奉修しました。

真言宗では本来、涅槃会に際して「涅槃」、「羅漢」、「遺蹟」、「舎利」という四座に分けて行う「常樂会(四座講式)」を奉修すべきところですが、それをすべてやるとなるとあまりにも長時間に及んでしまうため、当山では本来四座それぞれでお唱えされる「和讃」を中心にお唱えし、いわば常楽会のダイジェスト版のような形で奉修させていただいております。

ご参拝いただきました方々には、ありがとうございました。

令和7年 節分星まつり2/2

2月2日(日)、毎年恒例の「節分 星まつり」を奉修しました。

檀信徒皆様が産まれながらに持つ本命星と、今年一年の当たり星である当年星、さらには寿命や福徳をつかさどる元晨星に供養を捧げる「星供養法会」を厳修。ご縁ある寺院僧侶方やお参りの皆様と一緒に「般若心経」、本尊「頂輪王咒(真言)」を唱え、さらには運気を上げると言われる釜鳴護摩供養を行いました。

法会後は縁起物である獅子舞を「備前太鼓唄弘西普及会」の皆様に奉納いただくとともに、「鬼は外!福は内!」と豆まきを行い、除災招福、開運厄除けを祈願いたしました。また、厄除けのために御供いただいたお菓子やお餅などは、参拝者皆様に分けてお持ち帰りいただき、一部は児童養護施設「若松園」様にご寄付させていただきました。

考えてみますと、限りなく広がる宇宙の中に地球という母なる星が存在していて、我々が今こうして生きているというのは大変不思議なことです。地球が太陽と少しでも近ければ、あるいは遠ければ、現在とはまた違う環境の地球となっており、我々が今と同じように存在しているかどうかはわかりません。さらに言えば、地球と太陽との距離だけでなく、銀河系、太陽系の星たちにはすべて引力というエネルギーが備わっており、その実に絶妙なる力関係、めぐり合わせによって地球は地球として存在できているわけです。

それはまさに「密」なるものによる仕業で、その仕組みを科学的に分析してみても、経緯や確率(途方もなく奇跡的な数値となるでしょう)はわかるのでしょうが、そこにどのような意味があるのか?どのような意図や意志に基づくのか?なんてわかろうはずがありません。ただ、我々はその恩恵をありのままに享受し、今こうして生きているわけで、その密なる力の有難さたるや、何ものにも代えがたいものであります。

古くから続く星供養ですが、それはまさにその星の奇跡がこれからも続いて下さい、もし悪いようなら良い巡りになって下さい、と祈願する法会であります。大変おもしろいものでございます。

「池田綱政の文化的事績」 寺子屋文化講座vol.49

1月21日、就実大学の浅利尚民先生を講師にお迎えし、寺子屋文化講座vol.49を開催しました。

今回のテーマは「池田綱政」で、当山長泉寺の山号にその足跡が残る「薬園」、および「白須賀観音」についてのご講演いただきました。林原美術館へ長年勤務をされていた浅利先生は、綱政公自筆の文書や側近が残した資料等の調査を深められており、スライドでそれらを紹介しながら詳しく解説下さいました。

映像もあって大変わかりやすく、参加者皆さんも喜んでおられましたが、個人的にも伝承と史実との整合性をはかる上で、大変勉強になった次第です。ありがとうございました。

次回の寺子屋文化講座は、開講第50回ということで、神崎宣武先生を特別ゲストにお招きします。開催日時は、3月25日(火)19時~20時半、となっております。詳しくは追ってお知らせいたしますが、多くのご来場が予想されますし定員も限られますので、ご参加を希望される御方はお早めに当山までご連絡下さい。

阪神淡路大震災30周年忌 RNN慰霊祭

阪神淡路大震災より30年を迎える1月17日、早朝より人道援助宗教NGOネットワーク(RNN)で活動をともにする諸宗教の皆様が当山本堂へご参集され、同震災物故者を供養する慰霊祭を奉修されました。

発災時刻である5時46分、開式とともにRNN委員長の永宗幸信師(天台宗本性院住職)によるご先導で一同黙祷を捧げ、以降は当山僧衆による真言宗の作法に基づく法会を厳修。我々が「般若理趣経」を唱え奉る中、参拝者皆様にはお焼香をいただき、式の最後にはRNN事務局長の黒住宗道師(黒住教教主)がご挨拶をされました。

私としましては、当山本尊薬師如来をはじめ諸佛諸菩薩、諸天善神の御前にて、同震災で亡くなられた方々を悼み、その御霊安らかなれと弔い申し上げるとともに、被災者皆様が今日まで歩んでこられた道のりの切なく、険しきことを深く心に致しながら、皆様のこれからがどうか恙ないものとなりますよう至心にご祈念させていただきました。

宗旨宗派の異なる方々が集まった同慰霊祭でしたが、まさに心をひとつにしてご供養させていただけたのではないかと存じます。

なお、その様子はRSKイブニングニュース様にて報道いただいてますので、下記にリンクをご紹介させていただきます。

阪神・淡路大震災から30年 宗教・宗派をこえて犠牲者を悼む法要 平和への祈り込め【岡山】

令和7年 初薬師 大般若法会

1月8日(木)、新年恒例の「大般若法会」を奉修しました。

当法会は、大般若波羅蜜多経を転読し、檀信徒各位の一年の無事安泰を祈る法会です。ご縁のあるご寺院10ヶ寺にご助法賜り、力強くご祈念させていただきました。

清興では、お正月らしく「雅楽五声会」の皆様による奉納演奏もいただきました。

ご参拝いただきました皆様、お力添えいただきました皆様には厚く御礼申し上げます。