6月4日、現在1億を超えるといわれるインド仏教徒を導いておられる佐々井秀嶺師が御来山されました。
佐々井師は、平成21年5月に行われた長泉寺開山500周年記念法会のときに44年ぶりに帰国され、「もう二度と日本には戻らない」といわれインドに帰られましたが、2011年3月11日東日本大震災が発生。いてもたってもいられないと、もう一度帰国されたのが同年の6月。以来、同じ時期に毎年帰られています。
今回は、6月17日(月)に岡山県同宗連30周年記念講演会@サンピーチ岡山、また21日(金)長野県善光寺にて説法会でお話されるとともに、全国の支援者の方々へご自身の活動やインドの現状報告をされてまわられています。
皆さん、善光寺はちょっと遠いですが、6月17日のサンピーチ岡山での講演会にはぜひお足をお運び下さい。
できればその前に『破天~インド仏教徒の頂点に立つ日本人~』(山際素男著・光文社)http://www.amazon.co.jp/dp/4334034772#_を読んで、佐々井師を知ってください。当山にも置いてありますので、よろしくお願いします。貸し出しもします!
拝啓
初めまして、西田好孝(65歳)と申します。
311大震災の悲惨な状況に心を痛め、津山で支援を続けている
一人です。(ママパパ美作と言う市民グループに所属しています)
特に福島の原発事故の悲惨な状況は自らもその当事者であったと
自ら恥、天に恥、二度と起こってはならないと深く決意しました。
復興の名の元に何も知らない子供たちはチェルノブイリの4倍も高い
高線量地域に生活を余儀なくされ、体内に放射能を積算しています。
「ふくしま集団疎開裁判」の仙台高裁の判決は悲しい限りです。
未来の宝である子供たちの健康と命も救えない日本人とは一体
どんな民族なのでしょうか?遠くドイツでは日本の際限のない悲惨な
状況を見て有識者たちの倫理委員会は「人間は技術的に出来る
ことを何でもやって良いということはないのだ。何万年も保管が必要な
放射性廃棄物を含め、短期的利益で未来の何世代にも負担をしうる
決定は社会がその責任を負わなければならない。エネルギーの政策
転換は難しい決断と負担を伴うけれども社会や経済にとってチャンスに
もなるのだ。ドイツのチャレンジの成功は世界に大きな影響を及ぼす」
と国民に呼びかけ、ついに原子力専門家でもあるメルケル首相も脱
原発に舵を切りました。311からわずか3~4か月後の大転換でした。
一方、当事者である日本は事故の収束も復興もままならず、事故の
原因さえも分からないのに「世界一安全な基準」と称して再稼働に前
のめり、恥知らずにも世界に原発を輸出しようとまでしています。
事故のことは皆、忘れたいのですが決して忘れてはなりません。
「福島原発事故の政府最悪シナリオは東京を含む3000~5000万人の
避難であった。日本の機能を失うところであった。」と後に管元首相は
述べています。これは確率は低いとしても実際に想定された事実で
あって決して想定外のことではありません。理系の勉強をした人なら
その核の圧倒的なエネルギーを理解することは簡単なことです。
どんなに科学が発達しても時に飛行機は落ちます。原発も同じです。
世界の数十件の原発過酷事故は地震でも津波でもなく、全て人の
間違いによって起きているからです。人間は神ではないからです。
経済や果てしない欲望のためにこの世のものでない核のエネルギー
を使用し続けるならその行く先は暗黒の世界です。
私は核エネルギーは黄泉の火と確信しています。
日本人は今こそ、良い加減、お釈迦様の中道を想い起こさなければ
なりません。私は勝手に二人の方を生涯の師と決めています。
一人は心の師である故中村元先生、もう一人は行いの師である
佐々井秀麗導師です。とても足元にも及びませんが今回の6月17日
の佐々井秀麗導師の講演はとても楽しみにしております。
どうかいつまでもお元気で私たちを叱ってやってください。
最後に私と長女が共同で作ったブログ「発電小町」を記します。
もし良ければ広めて頂ければ幸いです。
http://www.geocities.jp/naturalenergysaveyou/fukushima.html
敬具