未来エネルギー

9月12日(木)、「第2回脱原発結集」が臨済宗妙心寺派蔭凉寺にて開催されました。

脱原発をめざす仏教者ネットワーク岡山(事務局:当山)の主催で開かれた第2回目の今回は、自給エネルギーチーム(自エネ組)の備前代表・大塚尚幹さんを講師に迎え、「原発にたよらない生き方」をテーマに、地球にやさしい未来型エネルギーのお話を聞きました。

 

大塚さんは、福島県川内村でご家族と自給自足の生活をされていたところ、「3.11」が発生し、岡山へ避難をされました。その後、奥様の大塚愛さんを中心に「子ども未来・愛ネットワーク」を立ち上げ、岡山へ避難や移住をされる方の受け入れ活動や福島県内の子どもたちの保養プログラムを企画、運営されるほか、太陽光パネルなどを使って自給電源で暮らしの電気をまかなうことを提唱する「自給エネルギーチーム(自エネ組)」でご活躍。

今回も太陽光パネルを使って、自給電源システムの組み立て方(意外と簡単!!)や、その特性を学ばせていただきました。

写真は、今年の8月15日に当山で使用した太陽光パネルの様子です。

電気を自前のソーラーシステムで作ることができると、

①もちろんのことですが、エコです。

②費用が安くなります。(大手企業が出しているシステムよりグンと安いです)

③災害などで停電したときにとても役に立ちます。

個人的には、③の効能が魅力的です。

だって、災害時に停電がない!

たとえ瓦がパネルに落ちたりして壊れても、自分で仕組みがわかっていれば修理も可能!

これって、いざってときに人の命を救うかもしれないなぁ、なんて・・考えすぎでしょうか。

当山でも導入を検討しています。

 

大塚さんのエネルギーのワークショップが終わったあとは、蔭凉寺さまから大供交差点を経由し、岡山駅前まで「脱原発行進」。

「原発は仏教に反す」という幟を掲げて歩きました。倉敷市西坂にある一心念誦堂・佐伯隆快師の掛け声に続いて「原発をやめよう!いのちを守ろう!」とシュプレヒコール。

駅に着いた後は、ビックカメラ前で、全日本仏教会宣言文「原発によらない世界を求めて」が書かれたパンフレットを通行される方々に配布いたしました。

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来年(2014年)は岡山で「持続可能な発展のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」が行われますが、原発がある限り地球は持続不可能だと言わざるえません。

現在、人類は放射性物質の処理ができない状況にあります。原発を動かせば動かすほど放射性物質は産み出され、今やこの地球上のすべての生物を絶滅させてしまうほどの使用済み核燃料が精製されてきましたが、処理方法がない為、とりあえず青森県六ケ所村にて冷却貯蔵され、管理されている状況です。問題は、この使用済み核燃料の処理もできなければ、管理もできないということです。なぜなら、プルトニウムという放射性物質の半減期は100万年で、そのような長期にわたって保存管理ができる施設も、技術も、方法もありません。

地球は常に地殻変動していますが、100万年前の日本は今の位置にありません。二年前の東日本大震災のような大地震を無数に繰り返して来た結果、たまたま今はこの位置にあるということだけで、大地は大変動をしてきましたし、それはこれからも同じです。つまり、原発の安全性がどうだとか経済的にどうだとか、エネルギーが足りているとか足りていないとか、もちろんそのことも大事な話ですが、一番の問題は、原発がある限りどこかの時点で必ず地球生命の破滅が招かれてしまうということで、そのことがきちんと議論されなければいけません。

わたしは毎晩、我が子を寝かしつけますが、あの純真無垢な寝顔を見る度に、この子たちの未来にどうかそういった悲劇が起こらないで欲しいと願いながら、そのようなリスクと管理をこの子たちやその次の世代にまで渡してしまうことを大変申し訳なく思っています。原発は、私たち世代の一部の人達が自分たちの目先の利益のために、「今が良ければそれでいい」という極めて無責任な判断で、何が何でも推進しているがために3.11以降もなお存在しています。しかし、私たち自身もまた、それに対して何も言わず、見て見ぬふりをしてしまっては、未来に対する責任を果たしているとは言えません。

私たちは今、決断をしなければいけません。何よりの宝物である子どもたちの未来を守るために、私たち大人は責任を果たす時です。

皆様にはどうか「脱原発をめざす仏教者ネットワーク岡山」にご賛同いただき、ともに、原発をやめるための行動を取っていただきたく存じます。

 

次回は、11月12日(火)午後2時~ 於:蔭凉寺(岡山市北区中央町)

テーマは「岡山の放射能汚染~人形峠ウラン残土問題」

講師は土井淑平さんです。

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