福島原発事故の真実とエネルギー自給の提案

10月4日(金)、「メルトダウンは津波ではなく地震で引き起こされた!福島原発事故の真実と電力自給の提案」が、「自エネ組」主催、「脱原発をめざす仏教者ネットワーク岡山」・「みどり岡山」共催で、当山において開かれました。

元東京電力社員で福島第一原子力発電所でも炉心の設計・制御に携わられた木村俊雄さんを講師にお招きし、福島第一原発が2011年3月11日にいかにメルトダウンに至ったか、その経緯を東京電力発表の資料を基に詳しく解説していただきました。

「東電発表の1号機のメルトダウンの時刻は3月11日21時ごろであるが、同日17時19分に非常用復水器に行こうとした運転員が放射能測定器が高い値を示したため原子炉建屋内に入れなかったという事実から考えると、その前に格納容器が破損し、建屋内に放射能が充満していたことを否めない。これは、東電の事故進展評価が、津波来襲を起点に安全機能の喪失を想定しているために生じた解析とミスマッチ。また、過渡現象記録装置データと東電報告書から解析すると、地震発生1分30秒前後から安全機能喪失の可能性が高く、それは配管の破損により原子炉冷却材が漏えいによるものである。こうして冷却材の循環機能が停止し、事故が重大化した。」

以上、要約のみですが、1時間にわたって実に詳しくお話くださいました。

続いて、主催者の大塚尚幹さんと田中優さんを交えての電力自給についてのトーク。

この3人は、自エネ組(自給エネルギーチーム)のメンバーで、家の電気を自分たちで作って賄ってしまうという生活をされています。

田中優さんは、2012年末に岡山に移住、自宅と電力会社との電線をカットし、電力会社に頼らない太陽光パネルと独立電源システムだけの生活をされており、現在「未来バンク事業組合」「天然住宅バンク」理事長、「日本国際ボランティアセンター」理事、「ap bank」監事、「一般社団法人 天然住宅」共同代表など、多岐にわたってご活躍の方です。

「日本人の多くが評論家になってしまった気がする。必要なのは実践。初期投資が高ければわたしが携わっているバンクで融資もできる。商用電源から自給電源へ切り替えよう!」と、田中氏。

そして、津軽三味線奏者の蛯名宇摩さんによる演奏で、商用電源と自給電源との音質の違いのチェック。自給電源には商用電源にあるノイズが含まれないため、とてもクリーンな音を出すことができるのでした。

気づけば境内に溢れんばかりの車が・・・。実に80名以上がご来場くださり、本堂には入りきれず回廊で聞いていた方も多数。(すみませんでした)

未来に希望の持てる素晴らしい会になり、本当にありがたかったです。

 

「原発は仏教に反す」

これからもがんばっていこうと思います。

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