「災害時における宗教施設のあり方を考える」開催報告

11月6日(水)、黒住京本部で表題の催しが開かれ、当山からも総代、世話人様はじめ、私や名誉住職、職員などが出席しました。

RNNボランティア講座Ⅲ①

第1部は、岩手県大槌町曹洞宗吉祥寺・高橋英悟ご住職の講演。東日本大震災発生時、御自坊の法事会館で約250名の避難者を受け入れ、その他、近くの住居でそれぞれ避難生活をされていた方々への物資支援や、お亡くなりになった方々の供養など、ご自身が行われた活動の経験談のほか、災害時に宗教施設が求められる様々な事、そのための準備や心得など、貴重なお話しをして下さいました。

高橋住職は、釜石仏教会の事務局長を務められておられますが、真に聡明な方で、お人柄も素晴らしく、前々から尊敬していた方でしたが、今回さらにその思いは強くなりました。芯が強い、というか、仏法が思考の中心にしっかりと存在し、それがどんなときもブレない。一般的に「防災」について考えるとき、保存食や水の確保、非常用電源や仮設トイレなどばかりに目が行きますが(もちろんそれも重要なことに変わりないですが)、何より大事なことは、その時に何を考え、どう判断するか。つまり、「自己パフォーマンス」を日頃からどれだけ高めていられるか、ということを忘れてはならない。

今回、岡山で直接お話しをいただき、多くの方々に聞いてもらえたことを大変うれしく、有意義なことだと考えています。

RNNボランティア講座Ⅲ②RNNボランティア講座Ⅲ③

第2部では、BNN仏教NGOネットワーク『寺院備災ガイドブック』の著者・自覚大道さんに、もし今南海トラフ大地震が起きて、黒住教本部に50名の避難者がやってきたら!?との想定のもと、シュミレーションワークを行っていただきました。

参加者全員で、事務局・広報・食事・保険などの役割を分担し、次々に指示される内容について対応したのですが、これが想像以上に大変・・・。実際に災害が起こったら一体どうなるのか・・・、とにかく、日ごろからの備えと、勉強が大切だなぁとつくづく思い知らされました。

 

いつか来る大地震。

そのとき長泉寺も避難所になる可能性は高い。

総代会、世話人会、地域、行政との連携強化を図っていく必要があります。

皆様にもご協力いただきたいと思います。

 

主催:RNN人道援助宗教NGOネットワーク/岡山県NPO活動支援センター「ゆうあいセンター」

共催:こころをつなぐ虹プロジェクト

 

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