※これらの写真は、すべて佐伯慎亮さんの撮影によるものです。
2011年3月11日、東日本大震災、福島第一原発事故から、もうすぐ3年を迎えます。同じ空のもと、あの日に失われた多くのいのち、あの日からたくさんの人々が抱えた大きな苦しみに、わたしたちは思いを馳せます。
依然として27万人以上の人々がふるさとを離れて暮らし、避難生活や原発事故による震災関連死は3000人を超えました。被災地の多くは、地震や津波による被害から十分に立ち直っておらず、いまも多大な努力と支援が注がれ続けています。
原発事故の影響で、多くの人々がふるさとに帰れないなか、ある福島の子どもは、「福島に帰りたい。楽しかった福島の家に帰りたい」と、首相あての手紙に綴りました。事故による放射性物質は、多くのいのちを被曝させただけでなく、人々にさまざまな分断をもたらし、幸せを奪ってきました。
福島第一原発では、現在も毎日3000人の作業員の方々が収束作業に従事し、被曝しながら危機的状況と闘っています。しかし、放射性物質は漏れ続け、大地を、海を、すべてのいのちが生きるこの世界を、刻一刻と汚しています。
このいのちの悲しみと怒りを、いったいだれが受け止めるのでしょうか? それでも立ち上がろうとするいのちの声に、だれが耳を傾けるのでしょうか?
この恐るべき状況の原因となった原発を、わたしたちの国はまだ必要とし、新しく造り、他の国に輸出しようとしています。これまでと変わらない経済最優先の生き方を、まだ続けようとしているのです。
わたしたちは、自分たちが作り上げたこの社会の本当のすがたを見つめ、これまでの過ちを省みるとともに、大自然のこころを我がこころとして、未来へつながる道をともに探り、歩いていきたいと、強く願います。
わたしたちは今日、ここ岡山バプテスト教会につどい、いのちのつながりの中で生きていることに感謝し、思想や宗教の違いを超えて祈るとともに、東日本大震災で亡くなられたすべての方々、これからを生きる子どもたちに誓います。
わたしたちは、被災されたすべての人々と生き物の幸せのために努力します。
わたしたちは、福島原発事故の収束と、原子力にたよらない未来の実現のために努力します。
わたしたちは、大自然に感謝と敬意を持ち、すべてのいのちが安心して生きられる持続可能な世界の実現のために努力します。
2014年3月9日
3.11への祈り おかやま 参加者一同
【共催団体】イノチネ∞命の根/おいでんせぇ岡山/おーい!止めたいママアクションin岡山/岡山原発被災者支援弁護団/原子力行政を問い直す宗教者の会/原発ゼロをめざすイレブンアクション岡山実行委員会/子ども未来・愛ネットワーク/さよなら原発1000万人アクションin岡山実行委員会/さよなら原発ママパパ美作ネットワーク/自エネ組/せとうち交流プロジェクト/脱原発をめざすキリスト者ネットワーク岡山/脱原発をめざす仏教者ネットワーク岡山/ネットワーク寺子屋/みちのくカフェ/よりはぐプロジェクト
【協力団体】RNN人道援助宗教NGOネットワーク/エネパレ岡山/タブララサ/被曝牛のいる希望の牧場を支援する会/放射能防御プロジェクト岡山/みどり岡山/有機生活マーケットいち