7月22日、脱原発をめざす仏教者ネットワーク(事務局・長泉寺)は、臨済宗妙心寺派蔭凉寺様(北区中央町)にて、第6回脱原発結集を開催しました。
第1部学習会では、「島根原発1、2号機差止訴訟」原告団長であり、松江市議会議員の芦原康江さんをお招きし、島根原発が松江市鹿島町に誘致された経緯(中国電力は、これまでに総額60億円以上の寄付金を松江市に納めており、現在も年間3000万円を同市に納入)と、同原発をめぐる諸問題(老朽化の激しい1号機、プルサーマル実施が予定されている2号機、新たに見つかった活断層、事故が起きた時の避難の不可能性など)について詳しくお話をいただきました。
島根原発が福島並みの事故を起こした場合、岡山県は強烈な放射能汚染を強いられるだけでなく、101,000人の「移住者」(帰郷は実質不可能なので「避難者」ではない)を受け入れることが行政間で決まっています。島根原発の問題は、決して島根県の人たちだけの問題ではありません。
芦原さんは、「山陽側の人たちが使う大量の電気のために、山陰の人たちが危険な目に遭っていることを知ってほしい」というメッセージとともに、「岡山の人にも島根原発廃炉に向けて力を貸して下さい」と訴えられました。
なお、上記学習会の様子が、IWJチャンネル岡山にて視聴できます。http://iwj.co.jp/wj/open/archives/155482
15名が参加された第2部脱原発行進は、いつものように蔭凉寺様から旧2号線大供交差点を経由し、市役所通りを岡山駅まで「原発は仏教に反す」と描かれた幟旗を掲げて行進。ビックカメラ前では、街頭スピーチの実施および、当ネットワークのパンフレットを通行者の方々に配布し、全日本仏教会宣言文「原子力によらない生き方を求めて」のアピール、および、原発が仏教に反していることを訴えて参りました。
次回「第7回脱原発結集(9/16)」は、No Nukes Asia Forum Japan事務局長の佐藤大介さんをお招きし、「日本の原発輸出とアジアの反原発運動」についてお話をうかがいます。ぜひとも、多くのご参加を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。