東日本大震災から4年を迎える3月8日(日)、「3.11への祈り おかやま ~追悼と脱原発のつどい~」が、昨年に引き続き開催され、わたくしも実行委員を務めさせていただきました。
午前は、石山公園にてトーク&ライブが行われ、佐伯真有美さんとワッカバンドが演奏。実行委員代表の大塚尚幹さんや事務局中原永昌さんのほか、各共催団体の代表者らが登壇し、震災犠牲者追悼の意を話されるとともに、脱原発について訴えました。
その後、石山公園から岡山駅前まで、「脱原発をめざす仏教者ネットワーク岡山」を先頭に「原発をやめよう!いのちを守ろう!」と声をあげながら行進。
長い行列になりました。参加者は約400名にのぼったそうです。
午後からは、会場を北区田町の岡山バプテスト教会に移し、追悼会を開きました。
会場前では、避難者・移住者の方々が開くフードコート。ベクレルフリーで安全安心の料理をみんなで美味しくいただきました。
1時からは、環境活動家で岡山に移住された田中優さんの講演。
「暮らしとエネルギー」というタイトルで、どのように具体的に脱原発を達成するか、一人一人の暮らし方についてのお話をいただきました。田中さんご自身も、岡山に移住してから、ご家庭に太陽光パネルなどの独立電源を設置され、暖房には木材チップを使用されるというエコライフを実践されています。
14:46分を前に、バプテスト教会牧師の梅田環先生による十字架顕揚、黒住教の伊賀雅之先生による祝詞奏上、脱原発をめざす仏教者ネットワーク岡山による『般若心経』読経が行われ、震災発生時刻には、参加者全員で黙祷が捧げられました。
続いて、岡山に移住されたシンガーソングライターの沢知恵さんが『アメイジンググレイス』を独唱。さらに、真言宗御室派遍照院副住職の大原英揮さんが、得意のバイオリンで『花は咲く』を演奏。岡山で活躍されるゴスペルシンガーの詩叶純子さんも『君は愛されるために生まれた』を熱唱されました。
音楽ライブとともに、福島県川内村から避難された大塚愛さん、福島県浪江町から避難された五十嵐しゅりちゃん(12歳)、宮城県南三陸町から避難された渡辺由紀子さんが震災のときの様子や、避難について語られました。
ライブ&トークの最後は、埼玉県から避難され、三味線演奏者として活躍される蝦名宇摩さんが登壇。お子様とともに津軽三味線を演奏されるとともに、ご自身の現在の心境についてお話されました。
最後に、実行委員のほか、参加者の皆さんと記念撮影をし、2015年「3.11への祈り おかやま」は閉会しました。
今回は、岡山市をはじめ70団体を超える多くの方々に後援や協力をいただき、開催が実現しました。
この場をお借りして、関係者皆様に深謝申し上げます。
2015年「3.11への祈りと誓い」
2011年3月11日、東日本大震災、福島第一原発事故から、もうすぐ4年を迎えます。同じ空のもと、あの日に失われた多くのいのち、あの日からたくさんの人々が抱えた大きな苦しみに、わたしたちは思いを馳せます。
依然として27万人以上の人々がふるさとを離れて暮らし、避難生活や原発事故による震災関連死は3000人を超えました。被災地の多くは、地震や津波による被害から十分に立ち直っておらず、いまも多大な努力と支援が注がれ続けています。
原発事故の影響で、多くの人々が避難を余儀なくするなか、ある福島の子どもは、「福島に帰りたい。楽しかった福島の家に帰りたい」と、首相あての手紙に綴りました。事故がふりまいた放射性物質は、多くのいのちを被曝させただけでなく、人々の心にさまざまな分断をもたらしました。
福島第一原発では、現在も毎日7000人の作業員の方々が収束作業に従事し、被曝を覚悟の上で危機的状況と闘ってくれています。しかし、放射性物質は漏れ続け、大地を、海を、すべてのいのちが生きるこの世界を、刻一刻と汚しています。
このいのちの悲しみと怒りを、いったいだれが受け止めるのでしょうか?
この大きな過失から学ぶために、わたしたちは何ができるのでしょうか?
この大きな罪をもたらした原発を、わたしたちの国はまだ必要とし、再稼働させ、他の国に輸出しようとしています。これまでと変わらない経済最優先の生き方を、まだ続けようとしているのです。
わたしたちは、これらの動きに対してあきらめることなく、この社会の本当のすがたを見つめなおし、これまでの過ちを省みるとともに、大自然の中に生きる人間として調和をもとめ、未来へつながる道をともに歩んでいきたいと、強く願います。
わたしたちは今日、ここ岡山バプテスト教会につどい、いのちのつながりの中で生きていることに感謝し、思想や宗教の違いを超えて祈るとともに、東日本大震災で亡くなられたすべての方々、これからを生きる子どもたちに誓います。
わたしたちは、被災されたすべての人々と生き物の幸せのために努力します。
わたしたちは、福島原発事故の収束と、原子力にたよらない未来の実現のために努力します。
わたしたちは、大自然に感謝と敬意を持ち、すべてのいのちが安心して生きられる持続可能な世界の実現のために努力します。
2015年3月8日 3.11への祈り おかやま 参加者一同
2015年「3.11への祈り おかやま ~追悼と脱原発のつどい~」
と き 2015年3月8日(日)10:00~16:30
と こ ろ 石山公園、桃太郎大通り、岡山バプテスト教会(岡山市北区田町1-7-28)
主 催 「3.11への祈り おかやま」実行委員会
【共催団体】
RNN人道援助宗教NGOネットワーク/おいでんせぇ岡山/原子力行政を問い直す宗教者の会/原発ゼロをめざすイレブンアクション岡山/子ども未来・愛ネットワーク/さよなら原発1000万人アクションin岡山実行委員会/自エネ組/瀬戸内交流プロジェクト/脱原発をめざすキリスト者ネットワーク岡山/脱原発をめざす仏教者ネットワーク岡山/被曝牛のいる希望の牧場を支援する会/よりはぐプロジェクト/岡山バプテスト教会
【後援団体】
岡山市/朝日新聞岡山総局/山陽新聞社/中国新聞備後本社/毎日新聞岡山支局/FM岡山/KSB瀬戸内放送/OHK岡山放送/RSK山陽放送
【協力団体】
㈱アイブルーム/岡山合同法律事務所/おかやま宗教者九条の会/一心念誦堂/㈱アジア・コミュニケーションズ/㈱ジップ広昌堂/㈱ブラックスミス/(公益法人)林精神医学研究所・林病院/㈲タイム工芸/(NPO法人)瀬戸内生活相談センター/あゆみ保育園/(医療法人)みさお湯原内科医院/駅前町歯科診療所/岡山ナザレン教会/岡山バプテスト教会/岡山ユネスコ協会/オぷスト/カトリック岡山教会平和共生委員会/河田英正法律事務所/倉敷医療生協労働組合/黒住教本部/高野山真言宗金剛寺/こころをつなぐ虹プロジェクト/近藤幸夫法律事務所/さよなら原発ママパパ美作ネットワーク/さよなら原発!倉敷金曜アクション/(社会福祉法人)報恩積善会/(社会福祉法人)結い/(宗教法人)蓮昌寺/浄土宗浄土院/白鳩保育園/真言宗御室派上興院/真言宗御室派長泉寺/真言宗御室派養東院/スペインバル・パタータ/曹洞宗景福寺/中国共同映画株式会社/二宗印刷株式会社/日本キリスト教団岡山教会/日本キリスト教団倉敷水島教会/橋本鉄工所/ハロウ(ビューティーサロン)/臨済宗妙心寺派久昌寺/美容院サイセリア/ひらの社会保険労務士事務所/フリーダムタコス/真言宗藤田寺/臨済宗妙心寺派蔭凉寺