5月20日(水)、臨済宗妙心寺派蔭凉寺様にて、脱原発をめざす仏教者ネットワーク岡山(事務局:当山)は「第10回脱原発結集」を行い、その中で「原発どうする会議」を開催しました。
今回は、原発の推進・反対などの主張やイデオロギーを超えて、みんなで原発について話し合おう!という趣旨で、
鬼木のぞみさん(岡山市議会議員:みどり岡山)
川本浩一郎さん(岡山市議会議員:自由民主党)
笹井茂智さん(岡山県議会議員:公明党)
田中のぞみさん(岡山市議会議員:日本共産党)
森山幸治さん(岡山市議会議員:民主党)
の各議員皆様にお集まりいただいての討論会。
政治的な垣根を越えて「話し合う」ことの意義を強く感じました。
このような会を企画した理由は、現在の日本の言論状況が極めて危ないと考えていたからです。中でも特にインターネット上がひどいのですが、左翼が右翼を「ネトウヨ」と呼び、右翼は左翼を「反日」などと呼ぶような誹謗中傷がはびこり、そのことによってみんな発言を自粛したり、「政治的」であるだけで敬遠されるような、まともに議論が出来ないどころか、話題にさえしてはいけないような雰囲気があります。
言うまでもないことですが、民主主義の基本は「みんなで話し合う」ことです。
司会を務めたわたしが冒頭に申し上げたのは「今日一日だけは、自分の意見に執着せず、お互いの話を聞きましょう」ということで、議論を深めることよりも、何より先ず相手の話を聞くことを大切にしました。
討論の成果としましては、島根原発過酷事故時の県や市の対応について、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の情報開示とその透明性、緊急避難指示やその他の対応における自治体の自主的な判断(つまり国に任せない)、など、普段から議会において検討、研究を進めていただいておくべき課題が見つかり、また議員の皆様にそのことを要請することができたことです。
なにはともあれ、巷ではなかなか話しづらい「原発」というアンタッチャブルな話題であっても、政治的な垣根を越えて、市民レベルで当たり前に会話や議論がないといけません。
そういった活発な話し合いをなくして、原発をいかに処置するにせよ、建設的に事を進めていくことはできないでしょう。
その後はいつものように、蔭凉寺様から岡山駅まで「脱原発行進」を行い、駅前で「原発は仏教に反す」ビラ配りを行いました。
関係者皆様には厚く御礼申し上げます。
写真は、2015年5月21日山陽新聞朝刊の記事です。