「玉佛堂」落慶

4月18日、当方境内に新たに建立された玉佛堂の落慶式を開催。真言宗岡山結衆寺院12ヶ寺のご参集を仰ぎ、当山檀信徒総代、岡山市日中友好協会代表者、工事関係業者らも相集い、本尊玉佛釈迦牟尼如来像を前に新堂落成慶讃の法会を奉修いたしました。

庭儀
印楽師揮毫の堂名石標を除幕した岡山市日中友好協会会長の土井章弘氏(写真左から三人目)、同協会副会長の黒住昭子氏(写真左から二人目)、同協会事務局長の松井三平氏(写真左から一人目)

私が本尊釈迦法を修す中、僧侶方には佛眼真言、本尊釈迦真言、寶楼閣真言などを念誦する「咒立法要」をお勤めいただいたのですが、音声の響きが大変良い御堂で、まるで咒(真言)が空中を飛び回っているようでした。

法会後に行われた記念式典では、総代挨拶に続いて真言宗岡山結衆寺院代表様、並びに岡山市日中友好協会代表様より祝辞をいただき、さらには中国洛陽市白馬寺方丈印楽師が送って下さった祝賀のビデオメッセージを参加者一同にて視聴させていただきました。また、建設工事で大変お世話になった関係業者各位には、総代長より感謝状を授与し、その功績を称えました。

真言宗岡山結衆寺院代表祝辞 瓶井山安住院 生駒琢一御住職
山主謝辞

最後に堂前にて記念写真を撮り、閉会となりました。

また、4月21日には永代供養楽陽廟合同追悼法会「春秋祭」を玉佛堂にて行い、檀信徒皆様へのお披露目とも相成りました。楽陽廟で祀られる各家精霊に回向を捧げるための新堂が完成したということで、コロナ禍でありながらも多くの方にお参りいただき、参拝者皆で恒例の法要を勤めました。

お世話になりましたすべての方に心より感謝申し上げますとともに、檀徒皆様にはどうぞご法事などでご利用いただければと思います。

以下、玉佛堂の紹介です。

檀越精霊に回向を捧げるため、そして佛菩薩を供養するため、長泉寺境内に新たに「玉佛堂(ぎょくぶつどう)」が建立されました。檀家の方には、年忌法事などでご利用いただけます。お気軽にお問合せ下さい。

≪八角円堂とは?≫

玉佛堂は、八角形という珍しい形をしており、建築様式としては伝統的に「八角円堂(はっかくえんどう)」と呼ばれる御堂です。

八角円堂としては、聖徳太子を供養する法隆寺夢殿や、藤原氏の追善のための興福寺南円堂、同じく北円堂などが有名ですが、つまり亡くなった方を弔い、回向を捧げるための御堂です。 

総本山仁和寺も、初代御室の宇多法皇が亡き御尊父光孝天皇の菩提を祈るために八角円堂を建てて日々念誦をなされたことから「円堂院」と呼ばれていたこともありました。

八角形なのに「円堂」と呼ばれるのは、仏教誕生の国インドにおけるストゥーパ(卒塔婆;円形、ドーム型の仏塔)を日本の木造技術で表現する際に八角形になったためと云われ、故人を弔う御堂でありながら単層の仏塔としての性格も持ち合わせているという特徴があります。

≪本尊と白馬寺≫

ご本尊は、今から30年前に中国洛陽市にある白馬寺様より当山に請来された釈迦如来です。

白馬寺とは、中国仏教発祥の聖地であり、「中国第一古刹」、即ち中国で最も古い寺として仏教史的に大変重要な寺院です。また、紀元68年(後漢時代)に創建されたと伝わる境内には、歴史的な宝物、文化財が数多く残っており、伽藍も大変立派なものであることから、現代においては中国内外から多くの観光客が訪れることでも有名です。

そのような巨大寺院である白馬寺ですが、岡山市と洛陽市が友好姉妹都市ということで、昭和56年より40年以上にわたって当山長泉寺と共に日中仏教交流を育んできており、そのご縁によって平成4年に同像が当山へ寄贈されました。その際、同像が真っ白な石(玉石)で彫られた尊像であることから、当時の白馬寺方丈(管長)であられた海法大師が「玉佛釈迦牟尼如来像」と名付けられました。「玉佛堂」という御堂の名前は、その本尊に由来するものです。また、今回の落慶に際し、現在の白馬寺方丈猊下であられる印楽師が新たに堂名を揮毫して下さり、それを岡山名産の万成石を以って堂前の石標としました。

≪安心安全な御堂≫

八角円堂ですので壁も八面あるわけですが、そのうち五面が開口部の広い扉となっています。気候が良い季節であれば、その扉を開けることでテラス部分を利用でき、広くゆったりと、大人数でのご法事が可能です。逆に少人数の場合は、その扉を閉めることで心落ち着く空間にてお祈りすることができます。昨今は特に、コロナ禍の影響もあって様々な面において少人数で行うことが増えたわけですが、ご法事の際に本堂では広すぎてちょっと持て余してしまうと思われる方には、ぜひ玉佛堂をご利用下さい。

また、将来発生するだろうと言われている南海トラフ大地震などへの災害対策として、屋根などの意匠部分は木造でありながら、躯体自体は鉄筋コンクリート(RC)造の頑丈なものとなっています。

さらには、コロナ禍において換気の重要性がよく求められたことを鑑み、建具を閉め切った状態でもしっかりと換気ができる空調設備を取り入れております。

そのほかにも、段差のない完全バリアフリー構造であることや目にやさしい照明など、日本の伝統建築において古くから伝わる「八角円堂」でありながら、今の時代にも適した安心安全な御堂となっております。

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