長泉寺ボランティア基金会より岡山市に新型コロナ対策のための寄付を行いました

6月1日、長泉寺ボランティア基金会より岡山市へ、新型コロナワクチン接種の円滑な普及に役立てていただくため、100万円の寄付をさせていただきました。当日は、総代の丸山惣一さんと金田勉さんとで目録を市に持参し、岡山市保健福祉局感染症対策局長様にお渡ししました。

「長泉寺ボランティア基金会」は、仏教精神に基づく「善心の連鎖」、「人類共生の願い」をテーマに、長泉寺開山500周年記念事業のひとつとして平成16年に発足しました。寺務所前に常設している募金箱に檀信徒の皆さんや一般参拝者に募金をしてもらうほか、特定の災害救援ではお寺便り等を通じて勧募するなどして基金を集めております。

発足以来、RNN人道援助宗教NGOネットワーク(心ひとつに祈り動く RNN 人道援助宗教NGOネットワーク)の活動を中心に、主なものだけでも新潟中越地震、東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨災害などの国内災害のほか、平成16年のスマトラ島沖地震、平成22年のハイチやチリでの地震、平成23年のニュージーランドやトルコ東部での地震などの国外災害、さらにはスリランカにおける孤児支援やネパール・ブータン難民キャンプ救援、ロヒンギャ難民支援なども行ってきました。

この度、新型コロナウイルス感染症によって困難な状況にある多くの方々にとって希望の光とも言っていい「ワクチン接種」がどうか円滑に普及して欲しいとの願いから、総代会で話し合い、100万円という金額を拠出することにしました。岡山市におけるコロナ対応費用の全体からすればごくわずかな額ではありますが、檀信徒の皆さんが少しずつ寄せて下さった浄財によって、医療現場の負担が少しでも軽減すること、また、そのことによって一人でも多くの命が救われること、そして一日でも早いコロナ克服、元気な岡山市が戻って来ることにつながればと願っております。

山陽新聞 令和3年6月4日(金)朝刊 全県版 掲載記事

檀信徒皆様にはどうか引き続き、長泉寺ボランティア基金会の活動へのご理解とご支援をいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

追記

そもそも「募金」は、六波羅蜜のひとつである「布施」とも言えるものです。お寺や神社には「お賽銭箱」がありますが、賽銭の場合は自身の願いや希望を叶えるため、あるいはその返礼として入れることが一般的であり、そうだとすると賽銭は布施になりません。布施は「施すこと」ですから、対価や見返りを求めてはいけないですし、布施をすることそれ自体が大切な「修行」ということです。その意味では、お寺の賽銭箱とは別に「募金箱に浄財を入れる」というボランティア基金会の活動はまさに布施の実践であって、災害の多い現代にピッタリな仏道修行なのかもしれません。※お賽銭を否定しているわけではありません。人間は願うことでモチベーションを高めることができ、より良く生きていくにもつながります。あしからず。