高野山開創1200年祭と根来寺参拝の旅

長泉寺杖心会は、5/14から二日間「高野山開創1200年祭と根来寺参拝の旅」を開催し、86名が参加されました。

中門

高野山は今年、弘法大師空海が山をお開きになって1200年を迎えており、50日間の大法会を行っています。そのほかにも様々な事業が実施される中、高野山の入り口である「大門」と、高野山の本堂にあたる「金堂」との間、即ち檀上伽藍の入り口として「中門」が再建されましたことは、わたしたち真言宗徒にとって大変喜ばしいことでありました。

5月14日は、当山の総本山仁和寺が高野山金堂で「慶讃法会」を行う日でして、わたしたち杖心会もこの日に合わせてお参りを実施しました。そして何より、当山和讃会ゴスペラーズと佐々木英代先生率いる岡山女声合唱団「華」の皆さんとで法要最後に歌を奉納するという勝縁に恵まれ、その内容に各方面よりお褒めの言葉をいただいたほか、皆さん大感動の体験をさせていただきました。

御室慶讃法会金堂庭儀

写真は、仁和寺門跡立部祐道猊下ご出仕の下に行われた理趣三昧法会庭儀です。※残念ながら堂内の写真を撮れませんでした。法要最後に奉納した歌(『いろはうた』・『高野』・『花は咲く』)の素晴らしさを、ここでお伝えできないのがひじょうに残念です!!

金剛峰寺

法要後は、高野山真言宗総本山金剛峯寺へ参拝。

西南院

宿坊は高野山真言宗別格本山「西南院」様にお世話になり、美味しい精進料理をいただきました。

夜の高野山

夕食後は、この期間限定で根本大塔にてプロジェクションマッピングが行われるということで再び檀上伽藍にお参りしたのですが、夜でもたくさんの方が参拝されていました。根本大塔PM

写真は大塔に映し出された「大日如来」。その美しさに圧倒された方も多かったはず。※写真撮影OKの時間に撮ったものです。

奥之院

二日目は、奥の院。 中橋入り口に掲げられているのは「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、我が願いも尽きなん」という高祖大師の有名な『万灯会願文』の一文です。わたしは空海の何がすごいって、まさにこの「大願」だと思っています。1200年もの間、「入定信仰」が絶えることなく存在し、弘法大師が輝き続けるのも、すべてこの大願の尊さにありましょう。

ありがたや 高野の山のいわかげに 大師はいまだ おわしますなる

参道

燈籠堂

朝早くでしたが、相変わらずたくさんの人でした。

御廟を前に、みんなで『般若心経』一巻、『南無大師遍照金剛』七返を唱和。感動の時間でした。

根来寺大伝法院

高野山霊宝館を拝観した後、山を下り、一路「新義真言宗総本山根来寺」へ。みんなで根来寺本堂「大伝法院」と国宝の「大塔」をお参りしました。

興教大師御廟

わたしはひっそり覚鑁上人の御廟へ。はじめてお参りさせていただきましたが、自然豊かで趣きの深い素晴らしい場所でした。

 

以上、長泉寺杖心会「高野山開創1200年祭と根来寺参拝の旅」でした。次回の杖心会は8月23日(日)「おせがき行」で、弘法大師の故郷「善通寺」へ参ります。お繰り合わせご参加ください。

万燈万華供養 本尊大祭

万灯会本堂

5月8日、万燈万華供養「本尊大祭」の結願法要が行われ、約80名のご参拝者皆様とともに、ご開帳された本尊薬師如来様と、檀信徒各家精霊に回向いたしました。

万灯会2

本尊大祭は、5月5日から三日三晩奉修され、その間一日三座のお勤めをします。本堂は、弘法大師空海が天長9年(832年)に高野山で修された万灯会と同じように、各家精霊の菩提を祈る灯篭が掲げられます。

万灯会燈籠

8日の結願では、岡山市内結衆寺院の皆様にご出仕いただき、「中曲理趣三昧法要」を行いました。

万灯会1

万灯会3

最後に、十川知子(そがわともこ)さんにライア(竪琴)演奏を御奉納いただき、心やさしく、素敵な時間を持つことができました。

万灯会4

当山の万燈万華供養「本尊大祭」は、毎年欠かさずこの時期に行われ、人々の信仰を集めております。どうぞ来年もよろしくお願いします。

ご協力いただきましたご各位には、厚く御礼申し上げます。