得度式

3月27日、長男、次男の出家得度式を、当山本堂にて行いました。

法縁の深い諸大德に、彼ら二人の出家得度を見届ける「証明師」をお勤めいただき、また、当山檀信徒総代皆様の面前にて、彼らの祖父でもある当山名誉住職より戒と法名を授かりました。

一人前の阿闍梨になれるかどうかは彼らのこれからの人生によるところですが、先ずは僧侶の端くれとして仏道へ入門することができました。一重に仏縁あってこそのものであり、父親として、また師僧として、皆様に感謝申し上げる次第です。

檀信徒皆様には、彼らの今後の成長をあたたかく見守っていただければ幸いです。

ウクライナ難民支援募金について

 現在ウクライナ国においてロシア軍による悲惨な武力行使が続いており、甚大なる被害が拡がっていることは皆様も報道でご覧になっておられる通りでございますが、平和を尊ぶ仏道の末資として、私も心を痛め、早期の停戦を日々祈っている次第です。

 そのような中、当山ボランティア基金会が日頃、災害援助活動等を行っている「RNN人道援助宗教NGOネットワーク」心ひとつに祈り動く RNN 人道援助宗教NGOネットワークのパートナーである「特定非営利活動法人AMDA」AMDA(アムダ) – 救える命があればどこまでもが、現地時間3月10日にウクライナの隣国であるハンガリー国ブダペストへ、さらに同12日にはウクライナ国境に近いキシュバールダへ入りました。今後、ハンガリー現地の医療チームと合同で、ウクライナ難民医療支援等を行う運びとなっています。

 つきましては、当山としても微力ながらその活動を支援するため、檀信徒皆様をはじめご賛同いただけます御方に、可能な範囲で募金のご協力をいただきたく、ここにお願い申し上げます。

合 掌

「ウクライナ難民支援募金」 募金振り込み先

「長泉寺ボランティア基金会」

ゆうちょ銀行 総合口座 15460 30539111

郵便局以外の金融機関から振込む場合

【店名】五四八(読み ゴヨンハチ)  【店番】548

【預金種目】普通預金   【口座番号】30539111

「玉佛堂」の落慶

昨年夏より当山境内において建築工事を行っておりました八角円堂(仮称)が、いよいよ今春、完成を迎えます。

それにしても振り返るととても早い気がしますね。昨年9月13日、当山檀信徒総代役員、建設業者の方々と地鎮祭を行ったのがつい最近のようです。以下、それ以降のおおまかな工事の流れを写真でご覧ください。

地鎮祭 令和3年9月13日
基礎工事の様子 令和3年10月3日
八角形の躯体 令和3年11月29日
屋根工事の様子 令和3年12月8日
瓦葺き工事の様子 令和4年1月17日

これ以降の工事の様子は、どうぞ完成をお楽しみに!ということで写真は控えます(お許しください)。落慶法会につきましては来る4月18日に行うのですが、御堂の収容人数に限りがございますので、岡山結衆諸寺院にご参列を仰ぐほかは総代役員、関係者のみで執り行わさせていただく予定です。檀信徒皆様には4月21日の十時より奉修いたします「楽陽廟春秋祭」にてお披露目をさせていただきますので、どうぞ多くの方々にご参拝いただければと思います。

御堂の名前につきましては、この度正式に「玉佛堂(ぎょくぶつどう)」に決まりました。由来は、当山が長年にわたって仏教交流を深めている中国洛陽市の白馬寺(はくばじ)様より平成4年に当山へ請来された「玉佛釈迦牟尼如来像」がご本尊となるためです。さらにこの度、その白馬寺方丈(住職)であられる印楽(いんらく)師が堂名を揮毫して下さるというご縁に恵まれまして、新堂完成の際にはその堂名を記した石標を堂前に建立する運びです。

節分 星供養法会

2月3日、当山では毎年、本堂いっぱいの参拝者皆さまとともに「節分星供」を奉修しておりますが、昨年同様、新型コロナウイルス感染症の流行を鑑み、本年も一般ご参拝をお断りして、山内僧侶および総代のみでの開催となりました。

通常は星供養法会のほか、釜鳴護摩、豆まき、獅子舞などを行う賑やかな催しとなるのですが、去年、今年と、静かに星供本尊の真言を念誦し、施主皆様の厄除を祈願させていただいた次第です。

来年こそは、子どもたちの元気な声、皆様の笑顔に包まれる節分を迎えられたらと願っております。

なお、当法会奉修に際しまして、お供えいただきましたたくさんのお菓子は、児童養護施設若松園様に寄付させていただきました。

ご協力をいただきましたすべての皆様に御礼申し上げます。

令和4年 お正月

新年あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

さて、新年を迎えるにあたり、当山では昨年大晦日から元旦にかけて、百名を超える参拝者の方々と共に除夜の鐘を突き、正月8日初本尊薬師ご縁日には、檀信徒皆様の一年の安寧を祈願する「大般若法会」を奉修いたしました。

令和4年 大般若法会

当日は有縁の諸寺院にご参集賜り、般若空の教えを説く『大般若波羅蜜多経』六百巻を転読するとともに、清興としてRSKラジオでもおなじみの松原徹さん(ボイスクリエイター)にご講演をいただき、正月らしい晴れやかな一日となりました。

松原徹さんによる清興「コロナに負けるな ボイトレで!」

現在、新型コロナウイルス感染症、特にオミクロン株が急速に拡がりをみせておりますが、どうか本年を以って疫病が収束し、皆様が心豊かに過ごせる一年となりますよう祈っております。

お力添えいただきました関係者皆様には心より御礼申し上げます。

八角円堂(仮称)建設工事

本年8月より来年3月にかけて、当山境内墓地の一部に「八角円堂(仮称)」という御堂を新規建立する工事を行っております。樂陽廟などへのご参拝の際に、資材や工事車両などがある場合がありますので、どうかご注意をいただきますとともに、その旨ご容赦いただきますようよろしくお願いいたします。なお、樂陽廟への参拝は通常通り朝8時から夕方5時まで可能です。

工事は現在、躯体工事を行っており、12月より屋根工事に入る予定です。

寺子屋文化講座vol.33

10月28日、コロナ禍につき休講しておりました「長泉寺寺子屋文化講座vol.33」を開催しました。

今回は、講師に元NHKディレクターの村上裕康さんをお招きし、岡山市中区赤坂台に今もなお残るNHKラジオ岡山放送局舎のご紹介をはじめ、岡山の放送史についてお話をいただきました。

放送というものがどのようになされているかということについて、私たちは普段あまり意識することは少ないかと思いますが、私たちの暮らしの中にとても身近に存在するラジオやテレビ、その中でも特にローカル放送の歩みについて触れることのできる貴重な時間となりました。

令和3年「おせがき」 8/21

8月21日(土)、施餓鬼法会を行いました。

毎年恒例の「おせがき」こと施餓鬼法会は、バスを貸し切り、檀信徒皆様と一緒に日帰り旅行を兼ねて行っていますが、今年は昨年来の新型コロナウイルス感染症の流行を鑑み、また、当日は天候も不安定でしたので、当山本堂にて略施餓鬼法を奉修し、檀信徒各家精霊に回向を捧げました。

ご参列いただいた方には、事前にお申込みいただいた卒塔婆をご自身でお加持していただき、それぞれ精霊に回向していただきました。

施餓鬼(せがき)とは、今ある幸せを当たり前に思わず、その有難みを心にしっかりと留め置くための法会です(歴史や由緒は各自でお調べ下さい)。

私たちの生活は、衣食住すべてにおいて何かの犠牲の上に成り立っています。そのことを忘れてはいけないですし、国内外問わず、世界が食糧難、貧困の拡大に直面している現状を無視することもできません。そこで具体的に何をするかは様々にあるでしょうが、先ずは慈悲の精神を持って生きることが大切であり、それがまた、先祖への供養にもつながっていくのであろうと思います。

8/15「盂蘭盆会」と「平和の鐘」

8月15日、毎年恒例の檀信徒合同「盂蘭盆会総供養法会」を奉修しました。

ご縁ある檀信徒の方々にお参りいただき、各家精霊の菩提、先祖代々の増法楽を祈念いたしました。

また、正午からは岡山ユネスコ協会様主催の「第22回平和の鐘をならそう!」が境内で開催され、終戦の日に合わせて戦没者の供養、並びに戦争のない世界を願い、参加者で鐘をつきました。本堂での記念講演では、近現代史研究者の青木康嘉先生に満蒙開拓団についてのお話をしていただき、今もなお続く戦禍の苦しみに触れるとともに、清水ゆきさんによる平和の歌の奉納もあり、参加者皆で平和への祈りをあらたにしました。