新年を前にして思う

「凡夫は善悪に盲(めし)いて、因果あることを信ぜず。

ただし眼前の利のみを見る、何ぞ地獄の火を知らん。

羞(は)ずることなくして十悪を造り、空しく神我ありと論ず。

執着して三界を愛す、誰か煩悩の鎖を脱(のが)れん。」

『秘蔵宝鑰(ひぞうほうやく)』-弘法大師  より

 

本当に大切なものが何かを「わかる」ことはとても難しいことです。

人間は本当に大切なものがわからなかったがために、奪い合いや殺し合いをしてきたように思います。

上記のお大師さまの言葉は、十住心の第一番目「異生羝羊心(いしょうていようしん)」という心を表現していて、それは煩悩への狂酔、愚痴無智なる我々への痛烈な批判です。

 

2012年は今日で過ぎ去り、明日から2013年。

私たちの国の行く末が心配でなりません。

今こそ宗教が立ち上がっていかねばならないことは確かであり、真言末徒である私も頑張っていこうと心を新たにしているところです。

 

さて、今から「除夜の鐘」を鳴らします。

煩悩よ消え去れ!

と、念じながら、新年を迎えたいと思います。

皆様もどうか良い新年をお迎えください。

 

合掌

 

龍門

 

除夜の鐘

2012年もいよいよ今日が最終日。

当山では午後11時より年末の勤行。

そしてその後、除夜の鐘を鳴らします。

毎年とても寒いので、いつも豚汁のお接待を用意しております。

写真を準備風景。

接待講の方々が作ってくれています。

美味しいですよ~~!

 

皆さまどうぞお参りくださいね。

 

合掌

弘法大師ご縁日 2012年師走

当山では、毎月8日、21日、28日の午前9時より法要を行っています。

8日はご本尊・薬師如来さまのご縁日

21日は宗祖・弘法大師さまのご縁日

28日はインド仏教界の至宝・佐々井秀嶺(ささいしゅうれい)師由来の必生不動尊(ひっしょうふどうそん)のご縁日

21日は通称「おだいっさん」(お大師さま)と呼ばれ、光研名誉住職が空海さまにまつわる法話をしています。

この法話の会は「空海プログラム」と名付けられており、空海さまの教えを皆様にわかりやすく説明する内容になっています。

どうぞお参り下さい。

 

今月28日のお不動さまの縁日法要の後は、お正月の準備です。

世話人の皆様、よろしくお願いします。

祈りの秋

なかなか時間がなくてアップ遅くなりましたが・・・・

11月21日「祈りの秋」ということで、

年に二回行われる、永代供養塔「樂陽廟」の合同慰霊法会「春秋祭」と、

当山檀信徒戦没者精霊供養塔「安らぎの塔」平和祈願祭が奉修されました。

晴天に恵まれて約60名がご参拝され、一緒にお祈りしました。

 

終了後は、

光研名誉住職の法話「空海プログラム」でお勉強・・・。

 

またこの日から三日間、第2回目の長泉寺文化祭で御室流華道長泉寺教室の作品と、長泉寺「書の会」の作品が展示されました。

 

いよいよ師走です。

一年も早い。

皆様どうかよい年末年始をお過ごしください。

当山では12月大晦日午後11時より「除夜の鐘」が行われます。

暖かいお接待をご用意しておりますので、どうぞご参拝ください。

 

合掌

四国別格20霊場参り「結願」

11月17日、18日と、檀信徒の皆様とともに、四国別格20霊場を結願し、

高野山奥の院に御礼参りに行きました。

やっぱり何度行ってもいいですね、高野山は。

世界中さがしてもあれだけの宗教都市はなかなかないでしょう。

弘法大師の息吹を感じます。

 

「衆生尽き、涅槃尽き、虚空尽きなば、我が願いも尽きん。」

大師59才のとき、高野山上で修された「万燈会」の願文の言葉です。

真言僧侶である私はこの大師の大願に添って生きているか。

心を締めつけられるような想いをしました。

 

南無大師遍照金剛

合掌