奉祝 弘法大師御誕生 「青葉まつり」

青葉まつり

6月15日、真言宗岡山市内結衆寺院で構成される「岡山市弘法大師降誕会」主催の「青葉まつり」が長泉寺本堂で奉修され、大勢の方々とともに、弘法大師様のご誕生をお祝いしました。

実はこの「青葉まつり」、今では高野山ほか全国で開催されていますが、発祥は当地岡山にあります。真言宗祖風宣揚会(京都・東寺)により明治30年代に発案され、岡山の後楽園で開催されたことがその始まりだと言われています。その後、真言宗岡山市内結衆寺院(岡山市弘法大師降誕会)により大正7年より毎年欠かさず開催されており、その歴史的意義は大変深いものがあります。

青葉まつりは、毎年市内の各真言宗寺院本堂を持ち回りで会場としており、経費は托鉢にて賄われております。また、書の達人でもあられた空海様にちなんで、子どもたちの習字展も同時に開催しており、老若男女の信仰を集めます。

 

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法要では、稚児大師尊像に甘茶をかけ、みんなで「弘法大師和讃」を奉読するほか、ご詠歌会の皆さんは『誕生和讃』、長泉寺ゴスペラーズの皆さんは『さきがけ(大師の誕生を祝う曲)』を奉納。

本山敬城師

今年の法話には、総本山仁和寺の布教師でもあられる、児島吉祥院ご住職・本山敬城師にお越しいただき、とても楽しいお話を頂戴しました。

二胡演奏

余興では、中国伝統芸能、二胡の演奏。

くじ引き

最後に、参加者みんなでくじ引きを行い、大盛り上がりで幕を閉じました。

 

ご協賛、ご協力いただいた皆様には心より御礼申し上げます。

第5回 脱原発結集 「大飯原発運転差止訴訟」原告・中嶌哲演師の講演

5月29日(木)、臨済宗妙心寺派蔭凉寺様(北区中央町)にて表題の催しが開かれました。

第5回脱原発結集

わたしが事務局を仰せつかっています「脱原発をめざす仏教者ネットワーク岡山」主催の「脱原発結集」も5回目を数えます。

今回は、去る5月21日に福井地裁で行われた「大飯原発運転差止訴訟」で、被告の関西電力から見事に勝訴判決を勝ち取った原告団の一人、中嶌哲演師(福井県小浜市・真言宗御室派明通寺住職)をお招きし、ご講演をいただきました。

中嶌哲演師

講演の様子は、IWJチャンネル(下記URL)でご覧いただけますので、ぜひご視聴ください。

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/143600

 

ここでも少しだけお話の内容をご紹介。

なによりもまず「判決要旨」(下記URL参照;「福井から原発をとめる裁判の会」HPより)

http://adieunpp.com/download&lnk/140521judgesumm.pdf

特に3項の(1)

「原子力発電の稼働は法的には電気を生み出すための一手段たる経済活動の自由(憲法22条1項)に属するものであって、憲法上は人格権(憲法13条、25条)の中核部分よりも劣位に置かれるべきものである」

そして、9項

「被告(関西電力)は、本件原発の稼働が電力供給の安定性、コストの低減につながると主張するが、当裁判所は、極めて多数の人の生存そのものにかかわる権利と電気代の高い低いの問題等とを並べて論じるような議論に加わったり、その議論の当否を判断すること自体、法的には許されないことであると考えている。このコストの問題に関連して国富の流出や喪失の議論があるが、たとえ本件原発の運転停止によって多額の貿易赤字が出るとしても、これを国富の流出や喪失というべきではなく、豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失であると当裁判所は考えている。

また、被告は、原子力発電所の稼働がCO2排出削減に資するもので環境面で優れている旨主張するが、原子力発電所でひとたび深刻事故が起こった場合の環境汚染はすさまじいものであって、福島原発事故は我が国始まって以来最大の公害、環境汚染であることに照らすと、環境問題を原子力発電所の運転継続の根拠とすることは甚だしい筋違いである。」

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第2部では、蔭凉寺様から岡山駅まで行進をし、駅前にてビラ配りとスピーチを行いました。

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三世諸仏を拝む仏教者である以上、未来に責任の持てない原発を許すわけにはいかない!と、これまで地道に活動を続けてきましたが、もっともっと盛り上がって行く必要があります。読者の方の中で「我こそは!」と思われる方は、ぜひぜひご協力くださいますようお願いします。

できれば賛同者としてご登録ください。⇒086-223-7450(事務局・長泉寺内)までご一報を※「仏教者」とは僧侶だけでなく一般在家信者の方も含みます。

 

脱原発をめざす仏教者ネットワーク岡山

呼びかけ人

漆間宣隆 浄土宗/浄土院住職

藤井 晃 真宗大谷派/本琳寺住職

原田正道 臨済宗妙心寺派/曹源寺住職

篠原真祐 臨済宗妙心寺派/蔭凉寺住職

八木大慈 日蓮宗/蓮昌寺住職

宮本龍門 真言宗御室派/長泉寺住職

 

第1回奈良・南都古代寺院巡礼

日本仏教の源流をたずねる旅

第1回奈良・南都古代寺院巡礼が、5月24日から始まりました。

バス出発

長泉寺からバスに乗って、

法隆寺

最初のお寺は法隆寺。

参加者の多くが、「修学旅行以来だ~」と、感激されておりました。

今回の旅には、公益財団法人「元興寺文化財研究所」の専門家の方がご同行され、歴史や文化について丁寧にご説明下さるのでありがたい。

法隆寺

それにしても、やっぱり法隆寺はすごいですね。

金堂

金堂!

五重塔

五重塔!

講堂

講堂!

夢殿

夢殿!

あらためて思いますが、奈良時代の建築力はすごいです。

 

建築力

「篤く三宝(仏・法・僧)を敬え」とは、『憲法十七条』の中の聖徳太子の言葉ですが、柱や梁を見るだけで、国を挙げて仏教を推し進めようとした当時の様子を感じ取れます。

お勤め

修学旅行ではありません。しっかりとお勤めを行います。

中宮寺

中宮寺

法起寺

法起寺

三重塔(法起寺)

日本最古(ということは世界最古)の三重塔 於:法起寺

三重塔の造り

すごい造りです。

法輪寺

法輪寺

当麻寺

二日目もいい天気で、ここは当麻の里。

当麻寺

当麻寺本堂  堂内(撮影不可)には有名な当麻曼荼羅が祀られ、私たちも勤行を奉修。

信貴山

続いて、信貴山朝護孫子寺

信貴山

上の方に見える本堂では、毎日「大般若経転読法会」が行われているそうで、太鼓の音がドンドコドンドコと境内中に響いてます。

信貴山

階段の上がその本堂。商売繁盛を祈念しに、多くの人でにぎわいます。

生駒聖天

最後に、生駒聖天こと宝山寺

生駒聖天

ここも浪花商人の信仰の中心。

生駒聖天

以上、盛りだくさんで楽しい旅となりました。

次回は、7月19日(土)、20日(日)。

飛鳥寺、久米寺、長谷寺、室生寺を参拝します。

まだまだお申込みは間に合いますので、ご希望のお方は当山まで(086-223-7450)ご一報ください。