当山永代供養塔「楽陽廟」にお祀りされる各家の御霊を追悼し、またその菩提を祈る「春秋祭」を本日(4/21)、奉修いたしました。
天候に恵まれ新緑がまぶしく輝く中、約50名の方にご参拝いただき、皆様とともに勤行をあげ、また、「光明真言」を唱えながら楽陽廟内を練供養いたしました。
さらには併せて、毎月恒例の「弘法大師縁日法要/写経/空海プログラム(法話)」も行っております。
「春秋祭」は、毎年4月21日と11月21日に行っておりますので、ご法縁のございます方にはどうぞよろしくお願いします。
本堂修繕工事が重要な作業を迎えています。
古くなっていた屋根瓦と野地板の撤去が終わり、屋根の中の構造修繕が行われています。
重い屋根を50年以上にわたってささえていた垂木は、場所によっては折れていたり曲がっていたり、骨組だけになるとそれらがよくわかります。
重さに耐えきれず落ちていた隅棟は、宮大工さんの職人技で元の位置に戻され、屋根の左右がシュッと持ち上がったような印象です。
今後、屋根全体の形を格好よく整え、負荷がかかる部分や弱い部分を補強するために、さらなる内部構造の調整に入ります。
なお、当作業のため、境内には作業車、資材等が置かれていますので、お参りの際はくれぐれもご注意いただきますようご協力をよろしくお願いします。
あの日から7年が経ちました。
7年前、わたしはAMDAの調整員として震災の一週間後に被災地に入らせていただきました。
ご遺体の安置所で読経をしたり、避難所となっていた寺院で一緒にお祈りをしたり、ちょっとでも力になれたらと、坊さんとして出来ることを自分なりにやらせていただいたつもりですが、力をいただいたのはむしろわたしの方で、多くのことを学び、励まされ、そして今日があると強く感じています。
当時、妻のお腹には赤ちゃんがいたので、10日間ほどで岡山に帰らなくてはならなかったのですが、その子がこの春に小学生ですから驚きです。それほど時間が経ったということなんだなと。
一方で、7年経った今日でも、昨日のことのように思い出すあの壮絶な景色、街の匂い。
東日本太平洋側一帯を襲った激震と津波は、16,000人もの生命を奪い、街を破壊し、併せて原発事故は多くの方の故郷やコミュニティ、暮らしを奪いました。未だ行方不明の方が2500人。震災関連死者が3600人で、そのうち2200人が福島の方です。
筆舌には尽くしがたいこの大きな悲しみに少しでも寄り添えればと、一昨日(3/10)は実行委員会のメンバーとして「3.11への祈り おかやま ~追悼と脱原発のつどい~」を主催し、昨日(3/11)は、RNN人道援助宗教NGOネットワークの仲間の皆さまとともに、神道山御日拝所で多くの御霊に祈りを捧げさせていただきました。
多くの方の人生があの日で大きく変わってしまったわけですが、私も価値観がかなり変わりました。以来、この7年間、出逢った仲間とともに、原発事故を含む被災地復興、被災者、避難者支援に種々取り組ませていただいたのですが、その中でこの国の政治、民主主義、そして、それらを支える文化へと問題意識は変遷していきました。さらには、そこに宗教が大きく影響していることを学び、新たな視点で自らの宗教も見つめなおすようにもなりました。
おかげで少しは成長しているかと思いますが、その分失っていくものも多いことを実感しています。決断力やフットワークは、20代の頃から比べると相当落ちています。家族が増えたことも大きいですが、父である名誉住職も老僧の域に入り、たとえば今どこかで大地震が起きたとしても、被災地へ行けるような状態にはありません。また、政治的なことに多少関わるようになって以降は、色眼鏡で見られることも増え、私のもとを去った友人、知人も少なくありません。
出逢いあり、別れありの7年間。
今、あらためて、仏道を真っすぐに歩みたいと感じています。
これから8年目が始まります。
大乗仏教は「自利利他」を説きますが、わたしが尊敬するある方は「真言行者は一向利他に生きるのだ」とおっしゃっていました。つまり、ひたすらに利他。人を救うことにすべてをかけること。それが即ち自身即仏。
出来る限り、真言行者の勤めを果たしていきたいと考えています。
回向 東日本大震災被災物故者精霊
合掌
すでにご案内の通り、当山現本堂の大改修工事がいよいよ始まります。
先月(2月)8日には「現本堂見納会」を行い、檀信徒皆様とともに、工事の安全祈願を行いました。
中外日報さんには、当事業を記事にしていただいております。
わたしが平成21(2009)年に晋山させていただいて以降、総代会で何度も協議をしてきたこの大事業がついに施工に至るということで、いよいよ気が引き締まる次第です。現在は、工事に必要な足場を組む作業に取り掛かっております。どうか天候には恵まれますように、と祈るばかりです。
永代供養塔「楽陽廟」等へのお参りは、これまで通りいつでもできますのでご安心ください。なお、工事車両、資材等が境内にございますので、くれぐれもご注意ください。
1月27日(土)、28日(日)の二日間、長泉寺杖心会で静岡県湖西市白須賀にある曹洞宗蔵法寺様への団参を行いました(参加22名)。
蔵法寺様とのご縁は、池田藩第二代藩主・池田綱政公の時代にさかのぼります。
綱政公が参勤交代で江戸へ出向かれた帰り、東海道白須賀宿でお休みになられていた夜、枕辺に観音菩薩が立たれ「われはこの地の観音なり。今から大急難あり。ただちに去るべし」とおっしゃったそうです。綱政公は慌てて宿を出発し、白須賀の町を抜けると大きな地響きとともに大地震が発生。白須賀の町は大津波に襲われました。日本災害史上最も甚大な被害をもたらした「宝永の大地震」がこれです(宝永4年・1707年)。
帰藩した綱政公は後楽園に慈眼堂を建立し、その本尊に「白須賀観音」を安置しました。その後、旭川の中州である後楽園では水害に見舞われることが多く管理が難しいことから三野の法界院に移されましたが、法界院でも火災被害が起こり、ご縁あって当山で今日祀られています。
この白須賀観音ですが、元は白須賀の潮見観音であり、蔵法寺様でお祀りされている観音様です。当山一行は、潮見観音が祀られる「潮見大悲殿」で般若心経、妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五偈文をお唱えし、法楽を奉げました。
その後、おんやど白須賀を見学し、浜松市へ移動。「浜松市楽器博物館」、「浜松城」、「うなぎパイファクトリー」、「エアパーク浜松」を観光し、参加者皆様と楽しい時間を過ごすことが出来ました。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
写真は、う巻きならぬ、「うなぎパイ巻き(クレープ)」です。さすが浜松!
1月20日(土)、長泉寺寺子屋文化講座vol.15を開催しました。
今回は、「お正月はどこから来るの?~岡山の正月行事~」と題し、岡山民俗学会の大倉寿仁先生にご講演をいただきました。
先生は、岡山各地の多くの正月行事をご紹介下さるとともに、それらの文化の意義についてご教示下さいました。
面白かったものの一つが「お餅つき」。
お餅つきはご近所や親類がなるべくたくさん集まってやるのが良いそうです。
なぜなら、お餅つきはみんなで「つきあう」ものだから。「付き合い」が大事なのはいつの時代も変わりませんよね。そして、ついたお餅は必ず最初に神様仏様にお供えをする。
「お正月はどこから来るの?」という演題でしたが、その答えはズバリ「感謝」じゃないかなと思いました。家族への感謝、周りの方々への感謝、ご先祖様への感謝、大自然への感謝・・・。
そういう様々な感謝の念があるからこそ、みんなでお正月をお祝いするのでしょうし、その文化を通じて、大切なものをしっかり大切にできる人間を地域で育んでいくことができる。あらためて、お正月文化の奥深さ、そしてその大切さを学ばせていただきました。
1月14日、午前中は毎年恒例の「とんど焼き」を奉修し、午後はいつも大変お世話になっている「近代日本音楽研究会」会長の佐々木英代先生が主宰する「コンサート環15th」がルネスホールで開催され、当方の合唱団Coro Naga(コーロ・ナーガ)が出演をさせていただきました。
300名ほどがご来場下さった初めてのルネスのステージにメンバーも少し緊張しながら、しかしこれまで時間をかけて練習を重ねてきた『アメイジンググレイス』、『翼をください』、『瑠璃色の地球』の3曲をしっかりとした歌声でお届けすることが出来ました。
コーロ・ナーガは「平和をうたおう」をテーマに、当方のお寺とご縁のある方々とともに2015年の秋に結成された合唱団です。
「ナーガ」とは仏教が誕生した古代インドのサンスクリット語で「竜」を意味します。わたしの名前から取った、とよく言われますが実はそうではありません。音楽を通じて、仏法を守る竜の如く、強くしなやかに平和を希求していこうという意味が込められています。また「ナーガ」には「竜のように長いもの」という意味もありまして、長泉寺の「長」にも結び付く名前なのでした。ちなみに「コーロ」は、「コーラス隊」の意味です。
声を出す、歌を歌うということ自体が健康につながったり精神的にも良かったりすることは言うまでもないのですが、特に年齢を重ねるごとにどうしても少なくなってしまう「緊張をする」、「人に観られる」ということが、モチベーションや若さを保つために大切です。なので、メンバーの方にはこれからもなるべく“緊張するステージ”に立っていただいて(笑)、その元気や若さを保ってもらえれば嬉しいなぁと思います。
長泉寺合唱団Coro Nagaは、毎月第1、2、4月曜日10時~12時に練習をしています(指導:佐々木英代先生・月謝2,500円)ので、ご興味のある方はお気軽にお問合せ下さい。
あけましておめでとうございます。
さて、今年は戊戌年。わたくし実は年男でございます。そんなあたり年に、本堂大改修工事があたるなんて!住職として、今年一年、正に犬のように駆け回って頑張ろうと決意を新たにいたすお正月でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、先日8日、当山本尊薬師如来の今年初めてのご縁日に、檀信徒皆様の弥栄を祈念する「大般若経転読法会」を奉修いたしました。
『大般若経』とは実に600巻から成る大経でございまして、三蔵法師玄奘がインド天竺から唐へ持ち帰ったお経だと伝えれています。そして、その翻訳期間中、唐が見事に隆盛し、これは大般若経の功徳広大なるが故に違いない!ということで、今日でも様々な節目、あるいはご祈祷等に読まれているわけです。特徴としては「転読」と呼ばれる作法を以っての読み方でして、これが迫力満点なのです。僧侶がみな大声をあげて、大般若経を開き、パラパラパラー!っと(写真のように)やるのです。
この転読、ご参拝の皆様はどのように感じられたのでしょう?
わたしは、というと、今年一年、がんばろう!というひじょうにポジティブな気持ちになるのでした。実に清々しく、こころスッキリ、晴々とした心地です。ありがとうございます。
またさらに、今年は清興として落語家の桂米紫さんに「新春落語」を御奉納いただき、お正月らしく楽しい時間を皆様とともに過ごすことができました。
どうかどうか、皆様には素晴らしい一年をお過ごし下さい。
わたしからも心より、皆様のご健康、ご多幸をご祈念申し上げます。本年もよろしくお願いします。
合掌
龍門拝
※当投稿で使用している写真は、写真家の加藤晋平さんが撮影して下さっているものです。
2017年、正月の大般若法会で「長泉寺本堂修繕奉讃会」を立ち上げて以降、多くの檀信徒の皆様より協讃寄付を頂戴いたしました。衷心より御礼を申し上げます。
当奉讃会(会長・岩見徹総代長)の発足当初は、多くの方が経済苦や将来不安を抱えられているこの時代において果たして寄付は集まるのか?と不安いっぱいでしたが、いざスタートすると驚くほど多くの方々からご協力をいただき、さらには応援や感謝のお言葉まで多数頂戴するなど、わたしの想像以上に、檀信徒皆様が当山を大切に考えて下さっていることに感動した次第です。本当にありがとうございます。
さて、いよいよ2018年には工事が始まります。当初は6月からの予定でしたが、近年の夏場の台風があまりも強烈、かつ頻繁に襲来するということから、工期を大幅に早め、2月中頃には着工しようということになりました。なお、工事中は本堂での法事を承ることができませんのでその旨ご了承下さい。落慶法要は、予定通り2019年の正月に行います。よろしくお願いします。
◆2017年「除夜の鐘」 ⇒ 12月31日(日)23時より本堂で勤行・挨拶、23時半ごろから鐘楼門で鐘を突きます。当山では、参拝者お一人おひとりに鐘を突いていただくほか、『大般若経』にて皆様をお加持いたします。あたたかいお接待もご用意しておりますので、どうぞお参りください。
◆2018年初本尊薬師縁日「大般若経転読法会」 ⇒ 正月8日(月祝)9時~