広島市土砂災害 緊急支援募金

この度の大雨による「広島市土砂災害」において被災されましたすべての方々に衷心よりお見舞いを申し上げますとともに、亡くなられた方々のご冥福を至心にご祈念申し上げる次第です。

また、自衛隊、消防、警察の方々をはじめ、多くのボランティアの方々による支援活動が行われておりますが、皆様に深く敬意とご慰労を申し上げますとともに、そのご安全をお祈り申し上げます。

被災されました方々のご安寧のために、少しでも役立ちたいと存じ上げ、長泉寺ボランティア基金会は、広島市土砂災害被災者緊急救援募金活動を開始しました。

広島土砂災害募金箱

寺務所前に募金箱を設置しておりますので、皆様方にはご支援賜りますようよろしくお願いします。

なお、いただいた浄財は、RNN人道援助宗教NGOネットワークを通じて、「総社市・AMDA合同プロジェクト 広島市土砂災害被災者緊急救援活動」に寄与させていただきます。

 

住職 拝

第15回平和の鐘を鳴らそう

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8月15日、岡山ユネスコ協会(代表・武泰稔)は、長泉寺にて「第15回平和の鐘を鳴らそう」を開催しました。

平和の鐘を鳴らそう運動は、2000年(ユネスコが提唱し国連が定めた「平和の文化国際年」)より、戦争や争いがない21世紀を作っていく為に私たち一人ひとりが出来る事から行動していくことをテーマに続けられています。

今年は、岡山空襲で被災された人見辰江さん(84歳)のお話とともに、地球のこども楽団(詩叶純子)さんの平和への祈りの音楽を聴かせていただきました。

 

世界には、イスラエルによるガザ侵攻をはじめ、現在でも40以上の武力紛争があり、その地域に住む人々は23億人以上といわれています。世界の人口が70億人ですから、3人に1人は紛争状態に身を置かれていることになります。

戦争とは別に、日本では毎年約3万人の方々が自死されております。これは警察庁が把握している数で、実際にはもっと多いとも言われており、極めて深刻な状況です。

 

そういった中で、安倍首相は「積極的平和主義」というテーマを掲げました。そして、武器輸出三原則を緩和し、平和憲法を改め、集団的自衛権を認めようとしています。「決して日本が戦争をすることはない」とおっしゃっておられますが、長崎での平和集会8/9では、被爆者の方から強く非難をあびました。

平和学において、「積極的平和主義」の本来の意味は、国家間の戦争や地域紛争がない状態に加え、社会における貧困や差別などがない状況を目指すことを言います。つまり、戦争は、貧困や差別がある状態から発生することから、その原因となる様々な要素を無くしていく努力を「積極的平和主義」と呼ぶのです。

仏教ではこのことを六道輪廻からの「解脱」と言います。

国連が提唱したユネスコ憲章には「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければいけない」と書かれてあります。

2014平和の鐘集合写真

祈りと行動がともなうように。

理念と現実が離れないように。

弘法大師が説かれた「三密(身・口・意)加持」の大事がそこにあります。

第6回脱原発結集

第6回脱原発結集

7月22日、脱原発をめざす仏教者ネットワーク(事務局・長泉寺)は、臨済宗妙心寺派蔭凉寺様(北区中央町)にて、第6回脱原発結集を開催しました。

芦原康江さん

第1部学習会では、「島根原発1、2号機差止訴訟」原告団長であり、松江市議会議員の芦原康江さんをお招きし、島根原発が松江市鹿島町に誘致された経緯(中国電力は、これまでに総額60億円以上の寄付金を松江市に納めており、現在も年間3000万円を同市に納入)と、同原発をめぐる諸問題(老朽化の激しい1号機、プルサーマル実施が予定されている2号機、新たに見つかった活断層、事故が起きた時の避難の不可能性など)について詳しくお話をいただきました。

島根原発が福島並みの事故を起こした場合、岡山県は強烈な放射能汚染を強いられるだけでなく、101,000人の「移住者」(帰郷は実質不可能なので「避難者」ではない)を受け入れることが行政間で決まっています。島根原発の問題は、決して島根県の人たちだけの問題ではありません。

芦原さんは、「山陽側の人たちが使う大量の電気のために、山陰の人たちが危険な目に遭っていることを知ってほしい」というメッセージとともに、「岡山の人にも島根原発廃炉に向けて力を貸して下さい」と訴えられました。

なお、上記学習会の様子が、IWJチャンネル岡山にて視聴できます。http://iwj.co.jp/wj/open/archives/155482

 

第6回脱原発結集①

15名が参加された第2部脱原発行進は、いつものように蔭凉寺様から旧2号線大供交差点を経由し、市役所通りを岡山駅まで「原発は仏教に反す」と描かれた幟旗を掲げて行進。ビックカメラ前では、街頭スピーチの実施および、当ネットワークのパンフレットを通行者の方々に配布し、全日本仏教会宣言文「原子力によらない生き方を求めて」のアピール、および、原発が仏教に反していることを訴えて参りました。

次回「第7回脱原発結集(9/16)」は、No Nukes Asia Forum Japan事務局長の佐藤大介さんをお招きし、「日本の原発輸出とアジアの反原発運動」についてお話をうかがいます。ぜひとも、多くのご参加を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。