境内の牡丹の花咲く4月21日、永代供養塔「樂陽廟」に祀られる檀徒各家精霊に回向を捧げる法会「春秋祭」を奉修しました。


気候もよく、ご参拝いただいた約30名の縁者皆様とともに、道場である玉佛堂にてご法楽を捧げ、さらには「光明真言」を唱えながら樂陽廟内を練り供養させていただきました。


また、法会後にはお大師様の教えについての法話をさせていただき、お接待では毎月21日恒例のうどんと、今回はお善哉が振る舞われました。
関係者皆様には心より御礼申し上げます。
長泉寺杖心会は4月12日~13日、「仁和寺・高野山 参拝の旅」を開催しました。
満席(27名)のご参加をいただいた今回の巡礼は、長泉寺の本山・真言宗御室派総本山仁和寺と、弘法大師空海様がご入定される聖地・高野山奥之院を参拝するもので、当会の原点に立ち返る旅でもありました。

初日、先ず訪れた京都・仁和寺は、「御室桜」が満開を迎え、華の香るあたたかい春風に包まれながら、まるで極楽にでもいるかのような(参加者談)、本当に素晴らしい参拝となりました。普通は入ることができない国宝の金堂へも内拝させていただき、さらには当山ともご縁のある橋本高諄教学部長様よりご挨拶とご法話を賜りました。ありがとうございました。

その後、和歌山県橋本市へ移動し、ビジネスホテルに宿泊。夕食懇親会ではクイズゲームで大いに盛り上がり、楽しい時間を過ごすことができました。
翌日の高野山はあいにくの雨模様となりましたが、それもまた聖地ならではの凛とした空気を引き立てており、とても良いお参りとなりました。参拝者皆様には、しとしとと小雨が降る中、お大師様が今もなお静かに祈り続けられているというその息吹を深く感じていただけたことと思います。

ご参加いただきました皆様にはありがとうございました。
引き続き、長泉寺杖心会をよろしくお願いします。
「長泉寺 寺子屋文化講座」の開講50回を迎えた3月25日、岡山出身の民俗学者・神崎宣武先生を講師にお招きし、記念講座を開催しました。


先生の著書を多く拝読している私としても大変嬉しいご縁をいただいたわけですが、定員60名が満席となる盛況ぶりで、多くの方にとってもあの神崎先生から直接お話を聴けるという貴重な機会になったかと存じます。まさに開講50回に相応しく、地道に開催を続けてきて良かったなぁと・・・(まだ50回ながら 苦笑・・・)、しみじみと感じた次第です。
先生は、ご多用の中でも事前に講演内容についての打ち合わせの機会を設けて下さり、当講座の趣旨や私の関心などを踏まえた上で「霊山と神仏」というテーマを設定され、富士山から備前の熊山におよぶ神仏習合の宗教文化についてご講演下さいました。
とても深い内容でしたがわかりやすくお話し下さり、ご来場のすべての皆さまに喜んでいただけたものと存じます。

「長泉寺 寺子屋文化講座」は引き続き、岡山に暮らす我々がもっと地元を知り、心豊かに日々を過ごしていけるような歴史、文化講座を開講してまいります。
皆様には、どうかこれからも当講座をお引き立ていただけますと幸いです。
2月2日(日)、毎年恒例の「節分 星まつり」を奉修しました。


檀信徒皆様が産まれながらに持つ本命星と、今年一年の当たり星である当年星、さらには寿命や福徳をつかさどる元晨星に供養を捧げる「星供養法会」を厳修。ご縁ある寺院僧侶方やお参りの皆様と一緒に「般若心経」、本尊「頂輪王咒(真言)」を唱え、さらには運気を上げると言われる釜鳴護摩供養を行いました。

法会後は縁起物である獅子舞を「備前太鼓唄弘西普及会」の皆様に奉納いただくとともに、「鬼は外!福は内!」と豆まきを行い、除災招福、開運厄除けを祈願いたしました。また、厄除けのために御供いただいたお菓子やお餅などは、参拝者皆様に分けてお持ち帰りいただき、一部は児童養護施設「若松園」様にご寄付させていただきました。
考えてみますと、限りなく広がる宇宙の中に地球という母なる星が存在していて、我々が今こうして生きているというのは大変不思議なことです。地球が太陽と少しでも近ければ、あるいは遠ければ、現在とはまた違う環境の地球となっており、我々が今と同じように存在しているかどうかはわかりません。さらに言えば、地球と太陽との距離だけでなく、銀河系、太陽系の星たちにはすべて引力というエネルギーが備わっており、その実に絶妙なる力関係、めぐり合わせによって地球は地球として存在できているわけです。
それはまさに「密」なるものによる仕業で、その仕組みを科学的に分析してみても、経緯や確率(途方もなく奇跡的な数値となるでしょう)はわかるのでしょうが、そこにどのような意味があるのか?どのような意図や意志に基づくのか?なんてわかろうはずがありません。ただ、我々はその恩恵をありのままに享受し、今こうして生きているわけで、その密なる力の有難さたるや、何ものにも代えがたいものであります。
古くから続く星供養ですが、それはまさにその星の奇跡がこれからも続いて下さい、もし悪いようなら良い巡りになって下さい、と祈願する法会であります。大変おもしろいものでございます。

1月21日、就実大学の浅利尚民先生を講師にお迎えし、寺子屋文化講座vol.49を開催しました。
今回のテーマは「池田綱政」で、当山長泉寺の山号にその足跡が残る「薬園」、および「白須賀観音」についてのご講演いただきました。林原美術館へ長年勤務をされていた浅利先生は、綱政公自筆の文書や側近が残した資料等の調査を深められており、スライドでそれらを紹介しながら詳しく解説下さいました。
映像もあって大変わかりやすく、参加者皆さんも喜んでおられましたが、個人的にも伝承と史実との整合性をはかる上で、大変勉強になった次第です。ありがとうございました。

次回の寺子屋文化講座は、開講第50回ということで、神崎宣武先生を特別ゲストにお招きします。開催日時は、3月25日(火)19時~20時半、となっております。詳しくは追ってお知らせいたしますが、多くのご来場が予想されますし定員も限られますので、ご参加を希望される御方はお早めに当山までご連絡下さい。
阪神淡路大震災より30年を迎える1月17日、早朝より人道援助宗教NGOネットワーク(RNN)で活動をともにする諸宗教の皆様が当山本堂へご参集され、同震災物故者を供養する慰霊祭を奉修されました。

発災時刻である5時46分、開式とともにRNN委員長の永宗幸信師(天台宗本性院住職)によるご先導で一同黙祷を捧げ、以降は当山僧衆による真言宗の作法に基づく法会を厳修。我々が「般若理趣経」を唱え奉る中、参拝者皆様にはお焼香をいただき、式の最後にはRNN事務局長の黒住宗道師(黒住教教主)がご挨拶をされました。
私としましては、当山本尊薬師如来をはじめ諸佛諸菩薩、諸天善神の御前にて、同震災で亡くなられた方々を悼み、その御霊安らかなれと弔い申し上げるとともに、被災者皆様が今日まで歩んでこられた道のりの切なく、険しきことを深く心に致しながら、皆様のこれからがどうか恙ないものとなりますよう至心にご祈念させていただきました。
宗旨宗派の異なる方々が集まった同慰霊祭でしたが、まさに心をひとつにしてご供養させていただけたのではないかと存じます。
なお、その様子はRSKイブニングニュース様にて報道いただいてますので、下記にリンクをご紹介させていただきます。
新年あけましておめでとうございます。
本年は巳年でございます。
蛇といえば、苦手な人も多い一方で、古来より世界中で信仰されてきた存在です。
蛇は手足がなく、鱗をまとってはニョロニョロと動き、舌をペロペロする姿がどうも気持ち悪い、というのは我々人間、霊長類が進化の過程で持つようになった本能なのだそうですが、その畏怖心こそが蛇を聖なる存在とし、我が国においても「神の遣い」として信仰してきた大きな理由です。それはまた、「自然」というものに対して、その恵みを享受しつつも、ときにもたらされる天災への危機感であり、同時に人間の傲慢さに対する慎み、自制心とも言えるでしょう。

さて当山では、昨日の令和7年元旦17時30分より、昨年同日に起きた「令和6年能登半島地震」一周忌に当たり、犠牲物故者追悼の法要を奉修し、併せて被災者皆様の安寧と能登地方の早期復興を至心にお祈りさせていただきました。冒頭に「新年あけましておめでとうございます」と記したものの、能登の人々のことを想いますと、あまりめでたいという気持ちにはなれない本年の正月でございます。大切な方を亡くされた人々の悲しみ、発災から一年経っても不自由な暮らしを続けられている能登の多くの人々の努力を想い、ただただ手を合わせる次第です。被災者皆様を心より応援しております。
本年はまた、今月17日に「平成7年 阪神淡路大震災」より30周年忌、さらに6月29日には「昭和20年 岡山空襲」より80周年忌となります。いずれも当山にて追悼会を奉修させていただく予定です。
また世界に目を向けてみますと、現在もウクライナや中東では武力衝突が続いており、悲しみは増えるばかりです。我が国が位置する東アジアも情勢不安が広がっています。
我が国自身も、物価高騰や長引く経済停滞のほか、コミュニティの衰退、人間関係の希薄化などによって、生きづらく、悲しい思いをする人々が増えているように感じております。
今、お寺に出来ることは何か?と様々に思いめぐらせながら、試行錯誤しながらの私ですが、何より一番は檀信徒各家各人をはじめ、地域の人々、お寺に関係されるすべての皆様と心通わせ、お寺が皆様の心のよりどころとなることが大切だと考えております。本年も様々にお寺行事を開催するほか、至心に檀務を勤めて参りたいと存じます。
来週1月8日には、当山本尊薬師如来の新年最初のご縁日ということで、毎年恒例の「大般若法会」を奉修しますので、ぜひ多くの方々にご参拝いただければ幸いです。
なお、祈祷札のお申込みは、準備の都合上、前日(1/7)までにお願いいたします。

最後になりましたが、どうか皆様が笑顔で心豊かな一年をお過ごしいただけるようお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
本年もよろしくお願いいたします。
令和7年正月二日
龍門拝