第4回「脱原発結集」

脱原発結集

脱原発をめざす仏教者ネットワーク主催「脱原発結集」の第4回目が、1月20日、北区中央町の臨済宗妙心寺派蔭凉寺様にて行われました。

田中徳雲さん

今回は、福島県南相馬市にある曹洞宗同慶寺のご住職・田中徳雲さんをお招きし、「3.11後を生きる~南相馬から~」というご講演をいただきました。

田中さんは震災後、一時は修行時代を過ごした福井県にご家族と避難されていましたが、ご家族と深く話し合った結果、福島県いわき市にある奥様のご実家で暮らされることを決意。現在は、いわき市から南相馬にある御自坊へ毎日通われる生活をされています。その道中には福島第一原発があり、被曝線量が高いため、放射線管理士が着用する「鉛でできたブランケット」を身体に巻き付け(まさに袈裟のように)ておられるそうです。

お話の内容は後日You Tubeにアップする予定ですので、そちらをご覧ください(^_^)

脱原発結集2

現在、岡山には1000名を超える方々が避難や移住をされています。

一方で、様々な理由によってそれを選ばなかった方々も大勢おられます。

避難するのか、しないのか、当事者の一人一人が深く悩み、それぞれが出した答え。

そのすべてが尊重されないといけませんし、他人がとやかく言うことではない。

 

人間ですから、考え方は当然それぞれ違います。

でも、みんな「いのちをまもろう」と必死になって頑張っているんですよね。

そのことを忘れてはいけないなぁ、と強く思いました。

 

本当に素晴らしいお話でした。ありがたかったです。

 

田中さんのお話のあとは、

第4回脱原発行進

おなじみの「脱原発行進」!

雨でした・・・涙

でも、約15名ほどにご参加いただき、「原発をやめよう!いのちをまもろう!」と市民の皆様に伝えることができました。

関係者ご各位には、感謝とご慰労を申し上げます。

合掌

 

 

 

 

 

大般若波羅蜜多経転読法会

 

大般若波羅蜜多経転読法会

2014年初本尊薬師縁日8日、当山本堂にて「大般若経転読法会」が奉修されました。

各家皆様の一年の無事安泰をご祈念し、本尊薬師如来様にご回向。

 

献花・献茶式

当日は、まず当山御室流華道教室の牧村吉江さんによる「献花」と、

当山表千家茶道教室の大熊峯子さんによる「献茶」にはじまり、

奉納写経

当山写経会による奉納写経。

 

ご詠歌奉納

続いて、当山ご詠歌会によるご詠歌奉納。『いろはうた』、『本尊』

 

ご詠歌舞踊

続いて、ご詠歌舞踊奉納。森本八重子さんと西川昌子さん。

 

和讃会ゴスペラーズ

そして、佐々木英代先生指揮による長泉寺和讃会ゴスペラーズによる和讃奉納。

 

大般若経転読

各文化教室の皆さんによる奉納を終えて、10時から「大般若波羅蜜多経転読法会」。

各寺院のご住職様を招いて、ともに大きな声で「大般若経」を読みます。

導師を勤めた私は、「表白」を奉唱。

 

お加持

参加者の皆様も、大般若経のお加持を受けました。

 

蝦名宇摩さん

最後に蝦名宇摩さんによる「津軽三味線」演奏。

清興

皆さん、迫力満点の演奏に聞き入っておられました。

その頃、台所では、お接待準備

お接待の準備に大忙し。今年は、参加者皆様お一人お一人に、手作りのお弁当がふるまわれました。とても美味しいお弁当で、皆さん大満足(^_^)

さて、にぎやかなお正月を終え、一年が始まりました。

皆様、どうかお健やかに!

よき一年にしてください。

 

住職

 

 

 

明けましておめでとうございます。

皆様、あけましておめでとうございます。

長泉寺2014年正月朝②

とても穏やかなお正月ですね。

どうかこのまま穏やかな一年になってもらいたく思います。

 

昨年大みそかの「除夜の鐘」も、それほど寒くなかったせいか、多くのご参拝をいただき、おかげさまで盛況に終えることができました。

除夜の鐘①

除夜の鐘②

お接待の豚汁と甘酒もお参りになった皆様にとても喜ばれて、作った接待講の方々も嬉しそうでした。

 

さて、いよいよ始まる新年。長泉寺も取り組むべきたくさんの事業を抱えていますが、しっかりやりきりたいと考えています。

8日には新年最初の本尊薬師如来縁日「大般若経転読法会」が当山本堂で営まれ、各家、各人の一年の安泰と、国土安穏、五穀豊饒、万邦協和、乃至法界平等利益をご祈念いたします。

どうぞお繰り合わせご参拝いただきますよう、よろしくお願いします。

住職

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除夜の鐘

jyoyanokane

本日23時から本堂で今年最後の勤行。

23時40分ごろから鐘を鳴らします。

当山は参拝者全員が一打づつ鳴らしますので、108回では終わりません(笑)

あたたかい甘酒や豚汁のお接待もあります。

どうぞご参拝ください。

 

住職

岡山商科大学で講義

11月18日、25日に岡山商科大学経営学部で「人と心による経営」というテーマの講義をしました。

岡山経済同友会が岡山商大とタイアップした「ボランティア・プロフェッサー講義」の一環で、私もメンバーとして参加するRNN人道援助宗教NGOネットワークに依頼があったことで実現した企画でした。

仏教を通して経営を考える・・・、学生よりおそらく私の方が勉強をさせていただいたでしょう(笑)

とてもいい経験でした。

http://www.rnn.jp/katsudo/shodai.html

祈りの秋

11月21日、当山境内にて「永代供養楽陽廟春秋祭」、「戦没者精霊供養安らぎの塔前平和祈願祭」、並びに「平成25年長泉寺文化祭」が開催されました。

楽陽廟

午前10時より、永代供養「楽陽廟」にて、お祀りしている各家精霊の合同供養法会を奉修。

春秋祭

「永代経」、「十三仏真言」等をお唱えした後、「光明真言」を唱えながら地下から3階までを練供養。各精霊に回向を捧げました。

10時半からは、戦没者精霊供養塔「安らぎの塔」の前において、「平和祈願祭」が行われ、有縁の方々および長泉寺ご詠歌会や長泉寺和讃会ゴスペラーズなどが参加しました。

安らぎの塔

塔前「平和祈願祭」

また、客殿では、平成25年長泉寺文化祭が行われ、長泉寺書の会、御室流華道教室の作品が展示されました。

文化祭書の会

文化祭華道

文化祭書の会2

「第3回脱原発結集」開催報告

11月12日、脱原発をめざす仏教者ネットワーク岡山主催「第3回脱原発結集」が、臨済宗妙心寺派蔭凉寺さまにて開催されました。

第3回脱原発結集②

今回は「岡山の放射能汚染~人形峠ウラン残土問題~」というタイトルで、元共同通信社・土井淑平さんにお話しをしていただきました。

第3回脱原発結集①

講演の内容は、You Tubeで観れますので、ぜひご視聴ください。

(前半)http://www.youtube.com/watch?v=krz5HdRpm_0

(後半)http://www.youtube.com/watch?v=j29U3GHK3lk

第2部は、いつもの通り、「原発は仏教に反す」と書いたのぼりを掲げて、蔭凉寺さまから岡山駅まで「脱原発行進」。倉敷の一心念誦堂・佐伯隆快師の法螺貝、掛け声に合わせて「原発をやめよう!命を守ろう!」とシュプレヒコール。

次回は、1月20日(月)14:00~@蔭凉寺(岡山市北区中央町10-28)

講師は、田中徳雲師(福島県いわき市在住)。基調な機会になります。ぜひご参加ください。

田中徳雲師:福島県南相馬市 曹洞宗同慶寺住職  1974年いわき市生まれ。高校時代、吉川英治の宮本武蔵を読み沢庵禅師にあこがれ禅門を扣く。永平寺にて修行の後、南相馬同慶寺住職となる。自給自足の自然生活をめざし、法務の傍ら農業に親しみ、帰農5年目にして原発事故に遭遇。妻と4児、自然生活の仲間とともに福井県に避難。現在はいわき市に家族と住みながら、同慶寺を守るため鉛の袈裟を着て南相馬へ通っている。原発事故とそこに暮らす人々の現状を伝えるため全国を回り、また自然に寄り添う生活を提唱して、事故後の生き方を模索する。参考→http://www.youtube.com/watch?v=SXC4qRtDO8M

 

 

 

 

「災害時における宗教施設のあり方を考える」開催報告

11月6日(水)、黒住京本部で表題の催しが開かれ、当山からも総代、世話人様はじめ、私や名誉住職、職員などが出席しました。

RNNボランティア講座Ⅲ①

第1部は、岩手県大槌町曹洞宗吉祥寺・高橋英悟ご住職の講演。東日本大震災発生時、御自坊の法事会館で約250名の避難者を受け入れ、その他、近くの住居でそれぞれ避難生活をされていた方々への物資支援や、お亡くなりになった方々の供養など、ご自身が行われた活動の経験談のほか、災害時に宗教施設が求められる様々な事、そのための準備や心得など、貴重なお話しをして下さいました。

高橋住職は、釜石仏教会の事務局長を務められておられますが、真に聡明な方で、お人柄も素晴らしく、前々から尊敬していた方でしたが、今回さらにその思いは強くなりました。芯が強い、というか、仏法が思考の中心にしっかりと存在し、それがどんなときもブレない。一般的に「防災」について考えるとき、保存食や水の確保、非常用電源や仮設トイレなどばかりに目が行きますが(もちろんそれも重要なことに変わりないですが)、何より大事なことは、その時に何を考え、どう判断するか。つまり、「自己パフォーマンス」を日頃からどれだけ高めていられるか、ということを忘れてはならない。

今回、岡山で直接お話しをいただき、多くの方々に聞いてもらえたことを大変うれしく、有意義なことだと考えています。

RNNボランティア講座Ⅲ②RNNボランティア講座Ⅲ③

第2部では、BNN仏教NGOネットワーク『寺院備災ガイドブック』の著者・自覚大道さんに、もし今南海トラフ大地震が起きて、黒住教本部に50名の避難者がやってきたら!?との想定のもと、シュミレーションワークを行っていただきました。

参加者全員で、事務局・広報・食事・保険などの役割を分担し、次々に指示される内容について対応したのですが、これが想像以上に大変・・・。実際に災害が起こったら一体どうなるのか・・・、とにかく、日ごろからの備えと、勉強が大切だなぁとつくづく思い知らされました。

 

いつか来る大地震。

そのとき長泉寺も避難所になる可能性は高い。

総代会、世話人会、地域、行政との連携強化を図っていく必要があります。

皆様にもご協力いただきたいと思います。

 

主催:RNN人道援助宗教NGOネットワーク/岡山県NPO活動支援センター「ゆうあいセンター」

共催:こころをつなぐ虹プロジェクト

 

災害時における宗教施設のあり方を考える

宗教関係の方をはじめ、防災に関心のある方々へのお知らせです。
RNNボランティア講座Ⅲ・NPO活動支援センター「ゆうあいセンター」出前セミナー
「災害時における宗教施設のあり方を考える」
◆ 11月6日(水)13:30~17:00
@黒住教本部 鶯鳴館別館(岡山市北区尾上2770)/駐車場あり
参加費:500円(資料『寺院備災ガイドブック』代として)
◆基調講演『災害時、地域の中で宗教施設・宗教者はどうあるべきか?』
講師:高橋英悟さん(岩手県釜石仏教会事務局長・岩手県大槌町吉祥寺住職)
◆ワークショップ『地域と絆で高める備災、自分で作る備災マニュアル』
講師:自覚大道さん(BNN仏教NGOネットワーク・公益財団法人シャンティ国際ボランティア会職員)
  必ず来ると言われている南海トラフ大地震。 岡山市では震度6弱の揺れが予想されています。 また、岡山市が作ったハザードマップでは、市内あちこちで液状化危険度が極めて高い、との評価。
東日本大震災では、多くの宗教施設が地域や社会からの期待に応え、あらためてその存在意義を発揮しましたが、岡山に住む私たちも備えを怠ってはいけません。
皆様ぜひ、お越しください。
主催:RNN人道援助宗教NGOネットワーク/岡山県ボランティアNPO活動支援センター「ゆうあいセンター」
共催:こころをつなぐ虹プロジェクト

第4回みんなみかた会議

10月14日(月祝)、当山にて「第4回みんなみかた会議~3.11によって岡山へ避難・移住をされた方の話を聞いてみんなで話し合う会~」が開催されました。

 

今回お話くださった方は、夏休みなどに福島の子どもたちを岡山へ招待する「保養プログラム」や、岡山県産の安心野菜を福島や関東などに送るプロジェクトを行う「せとうち交流プロジェクト」の方と、宮城県南三陸町で3.11津波被害に遭い、現在は岡山で暮らす方のお二人。

みんなみかた会議2

岡山には現在1000名を超える方々(西日本では大阪に次いで2番目の多さ)が避難や移住をされておりますが、その方々自身が立ち上がり、3.11以降様々な苦しみを抱いておられる人々の支援を行われています。

その内の一つ、「せとうち交流プロジェクト」https://sites.google.com/site/seto80meet/は、瀬戸内市と共同し、2012年、2013年夏に、瀬戸内市内にて福島の子供たち対象の保養プログラムを開催されました。福島に住む子どもたちは、放射能汚染の広がりによって屋外ではなかなか遊ぶことができず、ましてや海水浴は非常に高い危険にさらされますが、この企画によって岡山の海で思いっきり遊んだり、山に入って昆虫採集をしたり、とても楽しい思い出を作ることができたそうです。

お話くださった方は、「放射能に対する考え方は人それぞれ違うが、この活動を通して少しでも汚染地域で子どもが暮らすという問題を考えてもらえたら・・・」、と語られました。

みんなみかた会議

2人目の方は、住んでいた南三陸町で3.11津波被害に遭い、家族で岡山へ引っ越してこられた方で、4人の子どものお母さん(3.11のときは3人の母)。

3.11当日は、プレハブのような建物の2階にあったピアノ教室で子ども2人と地震に遭遇。「ああ、ここで死ぬのかぁ・・・」と思ったぐらいの揺れだったそうです。なんとか地震はおさまりましたが、小学校からピアノ教室に来るはずのもう一人の子が来ない。もしかしたら来る途中で地震に遭ったのかも・・・、と不安にかられながら急いで車を走らせますが、道路がすでに大渋滞。なんとか小学校に着きその子に会えたときは本当にうれしかったそうです。ご主人の安否がわからないまま、その夜は避難所となっていた小学校で雑巾を敷き、新聞紙一枚をかけ就寝。翌日になって、ご主人にも会え、ようやく安堵したそうです。(しかし、御義母様が、「津波が来ても3階なら大丈夫」と言われていた病院に入院中、その3階で津波にのみ込まれました。ご遺体は未だに戻ってきておられないそうです・・・。)

もし地震の時間が少しでも違っていたら・・・、あるいはお子さんが小学校をもう少し早く出発していたら・・・、会えていなかったかもしれない・・・。

ご友人の男性は、妊娠5ヶ月の奥様と津波にのまれ、握っていた手が離れてしまった・・・。結婚5年目にしてようやく子宝に恵まれたのに・・・、奥様とお子様をなくされ「自分が殺してしまった」と悔やんでおられる、と・・・。

2011年3月11日の地震が起きてから津波が来るまでの時間。それは生と死が紙一重だった時間。

残された私たちは、亡くなられた人々の無念たる思いにどのように報いることができるか。

少なくとも、あの時間に学び、これからの防災に活かすことを怠ってはいけない。

 

岡山は災害が少ないがゆえに防災意識も低い。それは幸せなことでもありますが、危険でもあります。あらためて、3.11の津波被害を体験された方の生の声を聞くことがいかに大切なことであるか、深く考えさせられました。

参加者の皆様は一同に、「今日聞いた話を一人でも多くの方に伝えたい・・・。」とおっしゃっておられました。わたしもその一人です。

佐伯隆快師

最後に主催者「こころをつなぐ虹プロジェクト」事務局・佐伯隆快師(倉敷市・一心念誦堂住職)の挨拶。

 

「みんなみかた会議」

これからも続けていきますので、ぜひ多くの方のご参加をお願いしたいと思います。

 

合掌